昼間、子どもが習字の練習をしていますが、その筆に、夜、月の光がさすと、机の筆が動き出します。
そして、卵に目をかき化け物にしてしまいました。その卵を狙って、動物たちがやってきます。でも、ねこは黒ねこに、きつねは縛られ、たぬきは目をまわす。
きわめつけは、お化けに足をかいてしまいます。
本当は怖いはずのおばけの話なのに、笑えます。愉快になります。筆一本で、こんなことまでできるのかという驚きも隠せません。
でも、気をつけて…これはないしょのお話です。
って、やっぱり、怖いお話でした。
せなさんの描く『おばけの世界』は、子どもの気持ちになって、充分楽しむことができます。