前作の「車のいろは空のいろ1 白いぼうし」を親子で読み、
このシリーズが気に入りましたので、続編を読んでみました。
空色のぴかぴかのタクシーの運転手さんが、さまざまなお客を
乗せた時の不思議なお話が幾つか集まり、1冊の本になっています。
タクシーの運転手、松井五郎さんも元気です(笑)
前作にもありましたので、動物をタクシーに乗せてしまう流れは、
さほど驚かなかったのですが、「やさしいてんき雨」のような、
松井さん自身が動物に間違われるとか、「虹の林のむこうまで」の
ような、白鳥の気持ちを代弁したようなストーリー、はたまた
雲の妖精?と思われる子を乗せたり、人間のお客を乗せての
不思議エピソード、話の展開が想像を超えていてとても面白く
読ませてもらいました。
1つのお話が15〜20ページと長すぎないので、テンポよく
区切って読み切れるのと、そのたびに新しいお話が始まるので、
キツネにつままれたようなストーリーが多いのですが、常に想像力を
掻き立てられるので、途中で飽きさせない不思議な魅力があります。
松井さんのお客さんは、人間だけではありません。
動物や虫、人形におもちゃ、時には幽霊?妖精?と思われる
お客さんまで乗せてしまったりします。
動揺をするものの、分け隔てなくタクシーに乗せて送り届ける
松井さんの人柄、それがこの本の一番の魅力なんだと思います。
シリーズ3冊目も是非読みたいと思います。