春はもうすぐそこなのになかなか、春らしくなりません。
男の子のアイデアで、町中を春らしい明るい色で塗り替えました。
春がこないなら自分たちで春にしてしまおうという男の子のアイデアが、とっても素敵だと思いました。 灰色の街が、みんなの手で次第に春らしくなっていく様子は、楽しそうです。春を待ちわびている人々の気持ちが伝わってきます
でも、その夜の雨でせっかく描いた花などは、流れて消えてしまいました。
次の日、本当の花が咲き、鳥がさえずり、本当の春がやってくるのです。生き生きとした町の様子、春を満喫している人々の様子にこちらも明るい気分になってきます。
白、黒のほかに黄色、水色、黄緑色の三色で描かれた挿絵は、春の軽やかな空気感を表現しています。