こんたは、山の向こうのおとうふやさんまでおつかいを頼まれました。
おあげを買ってくるように言われました。
「おあげ、おあげ…」と、呪文のようにくり返しながら、通ってはいけないと言われていた『もりのみち』を通ると、急に頭の上が暗くなり、頭の上から、ばさんばさんと音を立てて、てんぐが降りてきました。
こんたの口から出てきたことばは、
「てんぐ、てんぐ…」
もりのみちの様子が、あまりにも迫力があり、そこから逃げている様子が、妙にかわいいところ、思わず笑ってしまいました。音の表現も面白く、怖さ倍増です。