山口マオさんといえば、猫の絵というかんじがするのですが、
この絵本の主役は、ワニの、わにわにです。
ワニといえば、熱帯産の生き物ですが、
(いなばの白兎のわには、サメだという話らしいし)
このわにわには、実に日本的な生活をしています。
畳にうずまきの蚊取り線香、花柄お布団。手にしたお財布はもちろんがま口。
こわい顔なのに、そのギャップがなんともいえないです。
夏の日、眠れないわにわに。
「ずり、づづづ」と人の流れについていくと、そこは縁日。
おめんやわたあめを欲しがり、
金魚すくいをし、花火を見ます。
「おいでかわいいきんぎょちゃん」には、やられました。
ああ、なんて、愛らしいわにわに!
小風さちさん、山口マオさん、これで、終わりじゃないですよね?
次回作で、「ずり、づづづ」に出会えること、楽しみにしてますよ〜! と声を大にしていいたいです。