シベリアに抑留されていた日本人が、帰国の希望を持ち続けられたのは、クロという1匹の犬がこれほどまでに、心の支えになったいたのかということが、感動的に書かれています
そのクロが一緒に過ごした日本人が帰国するときに、氷の上を時には冷たい海の中に落ちながら追いかけてきたという・・・・
これは実話で、作者が取材として80歳後半の3人の方にお話をうかがって、出来上がった物語です
その時の写真も掲載されていたのには驚きましたが、新聞のニュースとして取り上げられたんですね
当時の厳しい状況の中で、戦後の抑留者の扱いには、全く私たちの想像を絶するものでした
それ以上に犬と人間との心の交流が前面に映し出され、今に時代にあっては、動物によるケアが光を浴びることに納得します
ページを次々とめくりたくなるストーリー展開に、時間を忘れてあっという間に読み終えてしまいました
小学校高学年にお勧めです