友達について考えさせられることの多い「ともだちシリーズ」ですが、今回のお話もまた、ちょっといいお話に仕上がっております。
今回は、冬眠前の挨拶をいろいろなお友達とするのですが、ちょっと苦手意識のあるヘビさんに素直に挨拶できないキツネさん。苦手な友達は、無視してやり過ごしてしまおうという気持ちが働きます。でも、それで本当によかったのかな・・・。なんだかヘビさん、とっても寂しそうな顔をしていたみたい。もし、自分が相手の立場だったら・・・やっぱり傷つくだろうな。
そんな自分の心の狭い行動を冬中引きずってしまう、本当は優しいキツネさんが、なんだかとっても愛しくなってしまいます。そんな気持ちを察してくれるのは、やはり心優しい親友のオオカミさん。いつも二人は一緒で本当に仲良しで、羨ましいかぎりです。
二人で年賀状を書く場面が楽しそうで印象的でした。オオカミさんの年賀状は、手形付きでとってもかわいいんです。なんだかオオカミさんからの年賀状が欲しくなってしまいました。
最後に手のないヘビさんに合わせて、オオカミさんとキツネさんがしっぽで硬い握手を交わすのが、とっても素敵で、こちらまでうれしく、幸せな気持ちになりました。