「ともだち」ってどういうの?
ともだちっていいもんだね。
そんなことを気づかせてくれるシリーズです。
友達同士のキツネとオオカミ。冬ごもりするクマたちとしばらくのお別れです。
ぎゅっと握手をし、「元気でね。」と言葉をかわして、お別れの挨拶。
でも、同じように、これから冬ごもりするヘビさんには、声をかけれなかった。
苦手だったからです。
でもね、キツネは、冬の間じゅう、心の底で、そのことが気にかかっていた。そして、ヘビのほうも。
ヘビだって、やっぱり「ともだち」だったんですね。
あんなこと言わなきゃよかった...
あんなことしなきゃよかった...
こう言ってあげればよかった...
友達同士の関係で、ふとしたこと、後悔することがありますね。
でも、春にめざめたへびを迎えた二人の「やあ、ともだち」の言葉が、全てを払拭したみたい。
やっぱり、友達っていいよね。
この絵本、純粋な和でもなく、洋でもないといった降矢ななさんの独特の画風、色使いが、とてもきれいだなぁと思う絵本です。