リッキがほかのうさぎと違うところは、かたっぽの耳がぺたんと寝ているところです。
でも、「人と違う」ということはリッキにとって大きな悩み。
なんとかして、耳をたてたいと奮闘します。
だけど、最後に気づいたことは・・・みんな同じでなくてもいいんだということ。1人1人みんな違うんだということでした。
自分でそのことに気づくまでは大変だけど、ほんとにそのとおり。
同じ人なんて1人もいない。
そして、耳が寝ていようと立っていようと、リッキはリッキなのです。最後はね、リッキが違っているのではなく、みんながリッキと同じ耳になってみるのです。
リッキはリッキ自身を見つめ、みんなはリッキの気持ちになってみる。この終わり方がなんとも素敵。
絵もはっきりしていてかわいらしいので、大勢の前での読み聞かせにもいいと思った絵本でした。