奇怪な風貌のせいで お友達が1人も居ない怪物のお話。
登場の場面では ちょっとユーモアを感じたりもしましたが
読み終わった時の気持ちは それとは正反対の気持ちでした。
こんな一生を送るしかなかった怪物のお話から
作者は何を伝えたかったのでしょうか。
怪物が表に出ただけで動物たちは逃げ出し
花は散り 木の葉は落ち 草も枯れる…
満月の夜におどりを踊れば 地面が割れて
月も雲の陰に隠れてしまう…
この世の全ての物に受け入れを拒まれ
それでも 腐ることなく 石のうさぎと共に
幸せな時間を生き抜いた怪物。
いえ 本当は幸せを装っていたのかもしれません。
「哀しみ」だけが心に残ります。
でも それでいいのかもしれませんね。
お話は とてもわかり易く
就学前の子供でも十分理解できる内容だと思います。
怪物の哀しみや痛みを想像することで
心に得られる物もありそうです。