後書きを読むと、この作者が作った絵本が、「ハーメルンの笛吹き男」の物語でいちばん有名な作品だそうです。
物語自体は15世紀の伝説をもとにして作られていて、史実にも残っている不思議な話。ということですが、当時ネズミによる「ペスト」の被害によって、ヨーロッパの各地でたくさんの人がなくなったことも物語の背景にあるようです。
この絵本は要所要所をとらえたデュバアザンのイラストが、光っていてとても印象的でした。
特に黄色のマントをはおった笛吹き男の登場シーンは、インパクトがあって、私は好きです。
絵本としては少々長いので、お話会で使うのはちょっと難しいかもしれません。いい絵本なので、ブックトークなどでかいつまんで紹介するのがいいかもしれません。
小学校中学年くらいからいかがでしょうか?