表紙の絵、かわいいです。
小さな女の子が、赤ちゃんを出してほほえんでいる。
「ちょっとだけ」
気になる題ですね。ちょっとだけ、何だろう?
赤ちゃんが生まれ、お姉ちゃんになったなっちゃんが、忙しいお母さんの手を借りずに、「ちょっとだけ」ずつ何でも自分で出来るようになるお話。
でも、やっぱり気持ちは複雑ですね。
お姉ちゃんになってがんばろうとする気持ち。でも、お母さんにまだまだ甘えたい気持ち。
ちょっとずついろんなことが出来るようになっても、やっぱり、まだまだお母さんが必要です。
「ちょっとだけ抱っこして」
とねだるなっちゃんに言ったお母さんの言葉
「ちょっとだけじゃなくて、いっぱいだっこしたいんですけどいいですか?」
弟が出来た時に、上の子に、こういう接し方が出来ていただろうか、とはっとする言葉です。
どうしても、忙しくて、手がまわらなくて、あなたはおねえちゃんなんだからしっかりしてよ、という態度で接してしまいがちですね。
子供にというよりも、これは、自分のための1冊かな。