私が最近少し勉強している LD(学習障害)をテーマにした本という事で、早速、読んでみました。
主人公は、絵がとても上手なトリシャという名の女の子。
本も大好き!!なのに…トリシャには、字や数字がくねくねした形にしか見えず、ちゃんと読むことも書くこともできません。
そう、トリシャはLD(学習障害)のある子供だったのです。
LDが故に「わたしは、頭が悪いの…?」と悩み、からかわれ、学校が嫌いに…
そんな、トリシャの悩みに気づき、手を差しのべてくれたのがフォルカー先生だったのです。
読んでいて、苦しむトリシャの姿に、胸がギューンとしめつけられ 涙がこぼれてきました。それだけに、最後に字を読めた時のトリシャの喜びが ひしひしと伝わり、フォルカー先生に「気づいてくれて、本当に ありがとう!」と感謝せずにはいられませんでした。フォルカー先生の素晴らしさもさることながら、家族の楽しい儀式や、トリシャとおばあちゃんとの会話にも心あたたまります。
テーマは重いですが、読後は決して重くなく、むしろ あったかな幸せを感じさせてくれる本です。
大人の方には是非、読んでいただきたい本だと思います。LD(学習障害)を知るキッカケにもなるのではないでしょうか?