アリスという一人の女性の一生を描いた絵本です。
幼い頃、おじいさんと交わした三つの約束を忘れず、アリスは、成長とともに一つずつ約束を果たしていきます。
一番最後の、一番難しい約束を果たし終えた時、彼女は「ルピナスさん」とみんなから呼ばれるすてきなおばあさんになっていました。
そして、ルピナスさんは、孫のアリスと三つの約束をします…。
「なにをすればいいか、いまはまだわかりませんが、きっといつか、わかる日がくるでしょう。」
という、最後の1文が、強く印象に残りました。
限りない希望と勇気と優しさがこめられたこの言葉に、涙が出そうになりました。
読み終わり、静かな余韻と感動をかみしめました。
1本の名作映画を見終わった時のような気持ちになりました。
子どもの頃に出会いたかった。
(今は今でしあわせですが…、人生の折り返し点に立つと、いろいろなことを考えますね。)
6年生への読み聞かせ、何を読もうか迷っていた折、めぐり合いました。
自信を持って子どもたちに届けようと思います。