個人的に大好きな中山千夏さんの文に、これまた大好きな長新太さんのイラストの絵本です。
サッサさんは「散らかっているのが大嫌い」なので、テキパキサッサと、町中を掃除して片付けて回ってしまうクセがありました。
あるとき、いつものようにテキパキサッサと片付けていたら、サッサさんの大切な言葉の『っ』を、どこかに落としてきてしまったものだから、さぁ大変。
小さい『っ』なんて、普段あまり気にして使っていませんが、言葉の中から、小さい『っ』が消えてしまうと、それはもう、何を言っているのか、よく分からない文章になってしまうんですね。特にテキパキサッサと何でも早い人の言葉の中には、たくさんの小さい『っ』が混じっているんだと、この絵本で気がつきました。
すごく単純な作りになっていますが、小さい子から年に関係なく楽しめる絵本だと思います。