表紙のうしに向けられた矢印がなんとも面白くて思わず手に取りました。
仲間から仲間はずれにされていたクランシー。ある夜、となり族のこれまた体にコンプレックスのあるヘルガと出会って仲良くなります。
「黒くても、白くても、それから赤くても、ぼくたちは同じ牛じゃないか。柵を外して、みんなで一緒に暮らそうよ」というラストのセリフは、とても素敵ですね。
こちらの作品、作者が12歳の時に自由研究で作った物語と知って、とってもびっくりしました。冒頭の「世界中の全ての牛に、この絵本を捧げます」というセリフからも、作者の牛に対する大きな愛情が感じられます。