夏休みに息子と戦争のことについて調べました。戦争について調べた後はやはり今後私たちが進んでいく未来を考えることだろうと思っていました。
そんな時に福音館書店のホームページを見ていてこの本があることを知りました。
おじいちゃんの「戦争が終わって、平和の光があふれるような時代がやってきたんだ」という言葉を読んだ時に思いだしたのが、『母の友』の「私のことば体験」の中で松居直さんが語っておられた「『平和』ということばは、祈りでした」という言葉でした。
そして何気なくカバーを見たら、そこには松居直さんの言葉がありました。これは決して偶然ではなく、今も変ることなく良質の子どもの本を出版し続けることには平和への祈りがあるということを確信した気がして胸が熱くなりました。
震災後深く思ったことの一つは「ふるさと」とということではなかったか?と思うのです。人によっては原風景がふるさとであったり、今住んでいる場所であったり、目の前からは消えてしまった風景であったりするはずのものです。
風景だけでなくそこには人の営みや人間関係などに彩られて、思い出すと心が温かくなる大事なもの。
子どもたちが今後どんな未来をつむいでいくのかを考えるということも一つですが、今ある日々の生活を見つめ直して大切に過ごしていけたらいいなあと思いました。