とっても明るいどんぐりのしいちゃんが、カラスのカースケさんが集めているどんぐりの帽子に憧れ、自分の帽子と引き換えに、違う帽子を譲ってほしいとお願いします。
欲しくて欲しくてたまらなかった“違う帽子”だけど、かぶっていても、何ひとつし、しっくりくるものがありません。
最後の1つをかぶったときに、「これだ!私にぴったり!」と、それに決めたしいちゃん。でもそれは、元々のしいちゃんの帽子だったのです。
自分の持っていないものに、だれしもが憧れや欲望を抱くけど、それは自分の持っている大切なもののことを忘れているということなのかもしれませんね。
どんぐりたちの表情や個性がおもしろいです。ページの隅々まで、どんぐりたちの観察をしてほしいです。