この本は東北大震災後、福島第1原発から20キロ圏内に住んでいた3きょうだい〈姉・弟・弟〉の震災後の日記です。それが毎日新聞福島版で連載されていたものをまとめたのが本書でした。
子どもたちの目線で、避難生活の大変さ、楽しさ、つらさが描かれています。きっと本当はもっと怖かったり辛かったりしたのかもしれません。
でも、このきょうだいたちは舞ちにを前向きに元気に生きています。
なので、この作品はとても生き生きしていました。
子どもたちの言葉で、子どもたちの感じたことが書かれているので、同年代の読み手にもとても分かり易いと思います。
『日記』という形態で書かれているので、1章1章がとても短く、文を読むのが苦手なお子さんでも結構スラスラ読めそうです。
小学校高学年から中学生・高校生のお子さんたちにお薦めします。