9.11が起きた時に、私はテレビの最終回を見ていました。
突然画像が変わりあの同時多発テロの映像が目に飛び込んできたのです。
息子を産む約一か月前で、妊娠中にこんな映像を見てはいけないと思ったのですが、消すこともできませんでした。
その後、実話を元にしたこの絵本が出たことを知りました。
息子にこの絵本を読み聞かせすると、「これって本当の話?」と聞くので、もうこのビルがないことも説明しました。
もし、フィリップ・プティがこの二つのビルに綱渡りをしなかったら、この絵本も生まれなかったし、二つのビルは同時多発テロという悲しい思い出だけが刻まれてしまったかもしれないと思いました。
事実、私にはツインタワー=同時多発テロという記憶でしたが、この絵本により違った記憶が刻まれました。
何かを達成したいと思う人の気持ちにはあくなき探究心や挑戦の気持ちがあるのだろうと思います。
裁判官の計らいも粋なものだと思いました。
今後、このような悲しい出来事がおきることのないように、テロも戦争もない世界を望みます。