野原に捨てられたぬいぐるみのくま。白い犬のクマと出会い、クマの犬小屋で、二人は一緒に暮らし始めます。
仲の良い、幸せそうな二匹の様子が、とても暖かそうな色調で描かれています。晴れた日は外でひなたぼっこ。真っ暗な夜はくっついて眠ります。
でもある日、目覚めたら犬のクマがどこにもいません。次の朝も昼もクマは帰ってきません。不安な気持ちになるくま。そして急に強い風が吹いて━
気がつくとくまは木の上に飛ばされてしまっていました。犬のクマは帰ってきたけれど、探しても探しても、くまを見つけることができません。でも幾日もたったある日、またあの日のような強い風が吹いて━
ラストはハッピーエンドで本当に良かったです。
短い言葉でお互いのことを思う強い気持ちを感じられる一冊です。二人の関係は友達のようであり、恋人のようであり、家族のようであり‥とても強い絆を感じました。
二人の幸せな日々が一日も長く続きますように☆