中学生の男の子、輪は父(コーチ)と友人の葵とともにフィギュアをがんばる選手。でもある日、和真という居候がくることになります。でも、その話を聞かされていなかったうえに、今まで自分が得意だったスピンを和真が上手という理由で引き抜いてきたということで、さらに兄のスケート選手生命をたったのが父と知り、スケートをやる気がなくなります。でもやめてみて気づいたのは、結局はスケートが好きだという思い。好き、と全身で言うようなスケートの描写がよく、臨場感にあふれています。大人が読んでもちょっとホロリとしますが、読み終わったらスケートをしたくなってしまいました。
中学生で自分のやりたいことが見つかっている人はそんなに多くはないのかなと思うけど、人生を考えるヒントとして子供におすすめしたいです。