名前だけは知っていた『セロ弾きのゴーシュ』、
絵本ナビがきっかけで、息子と二人で読んでみました。
いろんな動物が出てくるらしきことは
なんとなく知っていたので、
心優しいゴーシュ青年と、可愛い動物達が
音楽を楽しむ話かと思っていたら、
のっけからいきなり、ゴーシュは楽団で落ちこぼれだわ、
やってきた動物たちにはちょっと横暴だわで、
かなり想像と違いショックでした。
それでも懲りずにやってくる動物たち。
とくにたぬきの可愛さが、ゴーシュを変えたのだろうと
勝手に思いましたが、
最後は、感情溢れる音楽を弾けるようになったゴーシュ。
オトナになるについれて、感情をオモテに出さないことが
日常となってくる私たち人間。
それでも、日々能面のように過ごすのではなく、
怒ったり泣いたり嬉しくなったり悲しんだり、
そういうことが人間として、とっても大切であることを、
そういう方法によってしか、伝わらないものがあることを、
改めて実感させられました。