町にある古い古いパン屋さん“カナリヤパン”。
おじいさんのそのお店は今ではほとんどパンが売れず、
日が暮れると売れ残ったパンたちはゴミ箱の中で悲鳴をあげる毎日。
そんなある日、おじいさんは隣町のパンやさんに出かけます。
そこでおじいさんが目にしたものは、
チョコレートや生クリームたっぷりのキラキラしたパンたち!
「もう売れ残りのパンと捨てるのはいやじゃ」とおじいさんが作り出したのは、
新作のデニッシュパン、ポール!!
あっという間にポールは大人気になり、
いつも売れ残っているやきそばパンのピョンタはお店を去ることに決めました。
でも、ある一組の親子がやってきて・・・!
最初はなんとも切ない感じなんですが、
読んでいくうちにだんだん心が温かくなってきて、じんわりこみ上げる幸福感!
昔から変わらないものへの安心感と、人を思いやる温かい気持ち。
“身を引く”って切ない愛情ですね。
でも、けなげなピョンタも報われて良かったです。
ポールだけがギラギラ自信満々なのも面白かったです。
“ボンボンボンジュ〜ル♪”の歌は娘たちが面白がって何度も歌わされました(笑)。
この本は、4歳の次女が特に気に入って何度も読みました。
ちょっとノスタルジックな感じと個性的なパンたちが子供たちにも好評でした。
おじいさんにも笑顔が戻って良かった!(^^)
いぬんこさんの絵がとてもいい味出していると思います。
おじいさんのお出掛けルックもかわいらしくていいですよ♪
大人が読んでも面白い一冊でした(^^)。