金があれば、銀だって。
オリンピックのメダルもそうだし、将棋にもある。
童話の、池に沈めた斧だって、確か妖精は金の斧も銀の斧も見せてくれたはず。
だったら、金曜日があるのだから、銀曜日があってもいいのではないか。
それにそもそもそんな曜日はあるはずもないのだから、「なにしよう?」って考えたら、一層誰も考えそうもないことを考えてみるのがいいのではないか。
作者の益田ミリさんがそう思ったかどうか知らないが、「銀曜日にはおおきなクリームソーダ」はまだありそうで、それが「やきそばプール」になるともうシュールとしかいいようがない。
それでいて、銀曜日があったらいいなと思う程度に「やきそばプール」もあったらいいなと思ってしまう。
「お風呂バス」なんかは温泉の街別府なんかで走ってそうだけど。
益田ミリさんといえば『すーちゃん』シリーズで若い女性にも人気の漫画家だが、大阪生まれというだけあって、絵本作家長谷川義史さんにつながるはちゃめちゃ感がなんともいえない。
絵は益田ミリさんとの絵本を何作か描いている平澤一平さんで、平澤さんの絵がおちついているから、ナンセンスな話なのだが、けっしてそうは見えないというのもいい。
でも、本当に銀曜日があったら、きっと、もっと勉強しなくちゃいけないのだろう。