息子が図書館で「お母さんこの本面白いよ」といって借りて来ました。
「14歳のための物理学」という本の続編のようです。正直、私は物理は苦手です。
ついこの間まで絵本に興味を示さないと悩んでいた子が
こんな本を手に取るようになったのかと、親の私は半ば感慨にふけりました。
前置きはともかく、この本は物理が苦手な私もなかなか興味深く読めました。
時間論というと難しく感じますが、「時間」の概念について色々な視点からとらえられています。
今日と昨日の分かれ目はどこにあるのか、時間を点の集合体ととらえるとどうなるのか・・など、子供にも興味をそそるように進んでいきます。
この本の中で一番興味深かったのは、ある歌を忘れるとき、歌詞→メロディー→リズムの順で忘れていくという話です。リズムは最後まで残る。赤ちゃんが最初に覚えるのもリズムを取ること。なのだそうです。
最初におぼえた順に、シンプルなものだけが残るのだと妙に納得しました。
「時間論」という書名ですが、今この時間を大切に生きよう。というメッセージとともに、ティーンエイジャーの感受性に、多くの刺激を与える一冊だと思いました。