森の木を育てる仕事をしていたおじいさん、バイオリン・チェロを作る仕事をしていたお父さん。
そんな環境で育った「わたし」は、やがて、お父さんの仕事に同行した時に出会った
チェリストとも交流し、チェロに惹かれていくのです。
もちろん、お父さんは無言でそれを察知し、子ども用のチェロを作ってくれるのです。
音楽が紡ぎだされるまでの、多くの人の想いをそっと感じさせてくれます。
楽器に秘められた木の命という視点はとても新鮮でした。
自らもチェロ演奏者であるいせひでこさんならではの感性ですね。
その世界観に、いせひでこさんならではの淡い絵がとてもマッチしています。
チェロやヴァイオリンを弾く知人や身内にそっと紹介したいです。
小学校高学年くらいから、この世界観、体感してほしいです。