新聞の書評等に高い評価が書かれているが、ほんとうによい絵本なのだろうか・・・
いじめを見て見ぬふりをする今の風潮を容認していないのだろうか・・・
塚本さんの絵がとても力強く、表紙に惹きつけられて手にしたが、読み終わって違和感しか感じなかった。
これを子どもに読んであげたくないと
もしいじめられている当事者だったら?自殺したいくらい悩んでいる子がいたら?
この絵本を親の責任で家庭で読んであげるのはかまわない。問題なのはこの絵本を学校という集団の場で読むことだ。
いじめられている子に我慢を強いることにならないのか・・・いじめられていても自己犠牲を美化し、あなたの良さはきっと後でわかってもらえるから頑張れというメッセージにならないのか・・・
いつもは「どっかーん」と受けることを狙っている作家のシリアスな作品に、「みんな泣きまくり!お涙ちょうだい絵本」と作者本人はおっしゃっているが、学校などの集団の場所で読むには問題ありの絵本だと思う。