私が気になって借りたのですが、息子は最初あまり気のない様子でした。
ところが、読み始めると今まで通っていた幼稚園のお話で、親近感がましているのと、園で飼っている鶏のケイゾウさんのシビアな視線がおもしろいのに、惹かれてしまったようで、「もっと読んで」と言われて一気に読みました。
息子が笑ったのは、「ケイゾウさんは工事がきらいです。」の章です。トイレ工事をしているそばで、子どもたちが、仮面ライダーの絵がいいとか、うんこの絵がいいとか話しているところでした。
ちびっこギャング的な幼稚園児たちの行動も見逃せません。行事の時にはえさを忘れられるし、きちんとお世話ができることになったら、卒園しちゃうのね。
要領のいいうさぎのみみことケイゾウさんのやりとりもおもしろかったです。
対象は、長いお話が聞けるようになった年長さんぐらいからかな。園の1年のお話なので、子どももきっと興味を示すはずです。
息子の通っている園には動物はいませんでしたが、園に住む動物の気持ちってこんなのかな?と思うと楽しく読めました。