2009年の出版ですが初版は1974年。
当時を思い起こす絵ではありますが、現代に通じることが多くあって刊行されているのだと思います。
まだまだ使える掃除機のクリーナおばさんも、ちょっと吸い口のブラシがすり減ってしまったとか、ホースが少し傷んだくらいで捨てられてしまいました。
回収車で運ばれた先はごみじま。
多くの仲間たちがひしめいていました。
私からすると炊飯器もトースターもその当時の姿で懐かしいのですが、その頃の我が家では直し直し使い続けたものです。
こんなに簡単に捨ててしまって良いのだろうか?
今なおこの絵本が新鮮なのはこの部分です。
現代は、電気製品も消耗品扱いで、買い替えが当たり前。
消費者もあまり調べることなく、スイッチ一つの故障でも廃棄してしまいます。
考え直さなければいけないところだと痛感します。
島の電気製品たちは、カミナリおばさんにエネルギーをもらい、復活。
カミナリ山で再び働き始めます。
小学生には少し補足をしてあげた方が良いでしょう。
現在はリサイクル法とかあって、再利用できる部分や原料は取り除かれて、また使われるんだよ。
ただ廃棄するのにもお金がかかるからって、道端にテレビが捨ててあったり、マナー違反があるんだよ。
リサイクル法も良いけれど、パーツを再利用って臓器移植みたいで人の役に立つんだけど気になるんだよな。
自分で治せるうちは修理して大切に使いたいし、人間だって簡単に死を認めるようなふうになったらいやだよね。
あまりくどいと、本読みから外れてしまいそうなオヤジ発言でした。