あっという間に読み終わってしまいます。そして、「何だったの?」というお話です。でも、戻ってもう一度見ると、わからないなりに、いろいろな所に引っかかってしまうお話です。そして、なんだか妙に可笑しいお話です。
「意地悪しているつもりでも、本当は女の子って、とてつもなく強いのさ。男なんて可愛い、可愛い。」と言っているような気もしますし、「女って底知れないよな〜」と女性の怖さを再認識する本なのかもしれません。それとも、周りで何が起こっていよう(戦闘機が飛んでいる、戦車が走っている、爆発が起こっている、ロボットが歩いている)が、一番大事なのは女の子のこと、という男の子の恋心を描いているのかもしれません。
受け取り方は、多分読む人様々でよいのでしょう。
奇妙なお話、と言いながら、子どもも私も妙に何度もページをめくってしまう、ちょっと味のある不思議な絵本です。
・・・今気がつきました。内容よりも、表紙の絵がさらに不可思議な本でした。