深くて真っ暗な穴に落ちてしまった犬のろくべえと、そのろくべえを助けようとする1年生の奮闘記です。
平日なので、お父さんはいない。呼んできたお母さんは、無理だと言い、通りかかった人は、落ちたのが人間じゃなくて犬でよかったと言って行ってしまう。
誰もろくべえを助けてくれる人はいません。
子供たちは、そんなろくべえを励ますために、大好きなしゃぼん玉をふいてやったり。
そして、自分たちで、なんとかしないと思うんですね。
考えた末、ろくべえの恋人のクッキーをかごに入れて、穴に下ろし、そのかごに入ってくるろくべえを一緒につりあげる、という作戦に出ます。
うまくいくかな、どうかな・・・1年生なりの発想で、自分達だけで何とかするんだ!っていう一生懸命がんばる姿がなかなかたのもしい。
最後にろくべえを囲んでニコニコのみんなの笑顔。やったー!という感じでしょうか。
同じくらいの年の子供たちに読んであげるといいかな、と思う絵本です。