![出版社からの紹介](/images/shoukai_shuppansha.gif)
トミエさんは、運転免許をとるために、自動車学校に通っています。孫が遊びにくるときに、車で駅まで迎えにいって、びっくりさせようとしているのです。でも、歳のせいか、あまりにも運転がうまくならないので、落ち込んでいました。 ある月のきれいな夜、トミエさんが散歩をしていると、自動車学校の明かりがすべてついて、そこだけ昼のように明るくなっています。よく目をこらすと、ネコが30ぴきほど集まって、おしゃべりをしています。トミエさんの家のミミもいます。 どうやら、ネコたちは安全にくらすために、交通ルールを勉強しているようです。ネコたちの「自動車学校」です。 トミエさんが入っていくと、実際に車をつかって勉強したいから、車を運転してほしいと、ネコたちにせがまれて……。 (「まよなかのぎゅうぎゅうネコ」)
表題作「まよなかのぎゅうぎゅうネコ」(春)をはじめ、「まよなかのペンペン・ポット」(夏)、「まよなかのねむこ玉」(秋)、「まよなかのホット・タルタル」(冬)の4話による短編連作。小学中学年くらいを中心に、安心して読める本格派童話作品です。
![ベストレビュー](/images/shoukai_bestreview.gif)
月のきれいなある夜、トミエおばあさんが散歩をしていると、自動車学校の明かりがついています。教習所で運転の練習を刷るトミエおばあさんの運転が凄まじく、可笑しいです。
トミエおばあさんが春夏秋冬それぞれの季節に出会う、ちょっと懐かしいような、心温まる4つのお語です。個人的にはヒキガエルが登場する秋のお話が好きです。 (ぼんぬさん 40代・ママ 女の子6歳、女の子2歳)
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