
みゃあは、ひげが長すぎるねこ。ひげが長すぎるって、大変なことなんだ。いいことなんて、ひとつもない。毎日いやなことばかりだよ。
例えば。
ひげをふんづけられるのがいや。 ひげの上でみんながちらかすのがいや。 ラーメンと間違えてたべられそうになったり、大なわとびにされるのもいや。 もっともっといやなのは……。
不平だらけのみゃあの毎日。確かにこのひげは長すぎるね、大変だ。でもね、まわりのみんなは喜んでいるようにも見えるよ。みゃあのひげが、もし普通になったらどうなのかな?
ページを開いたとたん、不服そうな表情でこちらを見るみゃあと目があってしまうこの絵本。そんな顔を見たら、思わず吹き出してしまうよね。困っている状況を見れば見るほど、可愛くて笑ってしまうよね。だって、北澤平祐さんの絶妙にゆるくて力の抜けた線で描かれるねこたちが、可笑しくてたまらない。
長いひげは不便で面倒だけれど、ちょっといいことだってある。そんな小さな幸せを発見したみゃあを見ながら、みんなが幸せな気持ちになってしまう。そんな可愛い可愛い一冊なのです。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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みゃあは ひげが ながすぎる ねこだ。 きみは しらないと おもうけれど、 ひげが ながすぎるって たいへんな ことなんだ。 いい ことなんて なにひとつ ない。 まいにち ほんと いやなこと ばかりだよ。
え? どういう いやな ことが あるかって? たとえば……
不平だらけのみゃあの毎日に、ひそんでいたのは、小さなしあわせでした。 かわいいみゃあのひとりごと、きいてあげてね。
*5歳から大人まで
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絵本の題名、表紙、に惹かれました。
娘2人と読みました。
絵の感じが何とも懐かしい感じがします。色使いも特定の色のみで余白もある感じが、良いと思います。
「もうすこししたら かたづけるから」といって片づけないこども、「もういっかい」がもうひゃっかい になっちゃうこどもたちにも いやだけど受け入れちゃってるみゃあが愛おしくて、ほほえましいです。
最後のみゃあの表情にもほっこりします。
(maaruさん 40代・ママ 女の子11歳、女の子9歳)
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