![出版社からの紹介](/images/shoukai_shuppansha.gif)
歌麿、写楽、北斎を仕掛けた江戸のカリスマ出版人――
2025年大河ドラマの主人公・蔦屋重三郎の生涯を 美しい絵、引きこまれるストーリーで、分かりやすくえがいた学習まんが!
260年間も平和な治世が続いた江戸時代。 それは庶民の文化が花開いた時代でもありました。
そんな江戸時代の中ごろに生まれた蔦重こと蔦屋重三郎は、 時代を読む確かな目と 熱意と誠実さとでつちかった人脈をいかし、 軒先を間借りして始めた貸本屋をたった10年で江戸を代表する本屋、版元に成長させます。
その後も幕府の出版統制にあらがいながら、 江戸っ子たちが楽しめる本や浮世絵を世に送り出しつづけました。 江戸の町民文化の最先端を走りつづけた本屋、蔦重が見いだした作家たちの作品は、時代や国をこえ、 多くの人びとを楽しませることになるのです。
【本書の特長】 ●まんがだから読みやすく、わかりやすい! ●すべてふりがな付きなので、小学校低学年から楽しく読める! ●Q&Aや年表など、よりくわしく知ることができる記事ページも充実!
【もくじより】 みんなをよろこばせたい! ひとりで本はつくれない まじめなる口上 だれも見たことがない絵 もっとみんなに「楽しい!」を 9つの質問でわかる! 蔦重が江戸のカリスマ出版人になったわけ 年表
![ベストレビュー](/images/shoukai_bestreview.gif)
「まんがを読むと馬鹿になる」とか「大学生にもなってまんがばかり読んで」とか
昭和30年代や40年代にはよく耳にしたものだ。
あの手塚治虫さんの漫画も「有害図書」と非難されたこともあった。
それがどうだろう。
今やマンガ文化は日本の文化を代表するものになって、
一コマ漫画、四コマ漫画、ストーリー漫画にとどまらず。
この本のように「学習まんが」として伝記も扱うのだから
もし昭和30年代の大人たちが知ったら腰を抜かすのではないだろうか。
この「学習まんが」は2025年のNHK大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」に合わせて、
江戸時代中期の「カリスマ出版人」蔦屋重三郎を描いた「伝記まんが」だ。
手っ取り早く、蔦重の生涯を知りたい人にはうってつけの一冊。
「いい大人がまんがなんて」と言う人はいないだろう。
だって、これ、「学習まんが」なんですから。
それでも不安のある人がいるでしょうが、
この「学習まんが」が太田記念美術館の日野原健司さんが監修していて、
最後のページにはちゃんと「参考文献」の記述までしている。
もっとも、子供たちには「吉原」という場所や「遊女」「花魁」といった
やっぱり大人の事情が関係する記述もあるから、大人の説明が必要かも。
もちろん、この本ではこういった言葉もページの欄外に短い説明が載っている。
大河ドラマが始まって、書店には江戸時代や蔦屋重三郎関連の書籍があふれているが、
この『学習まんが世界の伝記NEXT 蔦屋重三郎』は読みやすくて、
予習にはもってこいの一冊。 (夏の雨さん 60代・パパ )
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