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人 生 の 難 局 を 乗 り 越 え、幸 せ を 叶 え る た め の 新 習 慣 シリーズ累計300万部『自分の親に読んでほしかった本』著者最新刊 英国の心理療法の第一人者が、すべての人間関係の悩みに答えます
孤独、不安、別れ、裏切り、浮気、病気、介護、死別──。私たちの人生には日々さまざまな問題が降りかかります。しかし、家族、パートナー、友人、同僚、そして自分自身とのつながりの質を高め、身近な人間関係を良好に保つことができれば、あらゆる困難も乗り越えやすくなります。
たとえば相手との関係が親密であればあるほど、私たちは相手に多くを求めがちだと著者は言います。「どうしてわかってくれないの?」「あなたのために言っているのに」と、不満を募らせてしまうのです。ですが、相手との関係をよりよいものにするには、まず、相手の言動に対する自分自身の受けとめ方を変えていく必要があります。
本書では、トラウマ、アタッチメント(愛着)、境界線など、心理学の基本的な考え方にもとづいてさまざまな人間関係の悩みを読み解き、私たちが大切な人とよりよい関係性を築くための考え方と行動のヒントを示します。
特別な相手と絆を深めるには? 運命の人に出会うには? 関係がこじれるのは誰のせい? 衝突を避けているとどうなるか? 相手も自分も幸せになる自己主張のしかた、ストレスや不安の管理方法から、人間関係をよくするための行動指針まで、実践的アドバイスを充実。私たちが人生の難しい局面をうまく乗り越え、幸せを叶えるための心がまえを、心温まる筆致で綴ります。
世界的ベストセラーとなった前著『子どもとの関係が変わる 自分の親に読んでほしかった本』は「涙なしで読めない」「自分の親に対しても許せる気持ちになった」など、子育て層を中心に支持される一方で、「人間関係全般に役立つ」「ここまで即効性のある本はなかった」など、広く人間関係に役立つ書としても注目されました。
大人の人間関係の問題に特化した待望の続編となる本書にも、「新たな一歩を踏み出せた」「人生を豊かにしてくれる実践の書」など、続々と共感の声が寄せられています。
【はじめに】
私たちはみな幼いころに、自分の環境に合った価値基準や適応能力を発達させます。そうやって人生の初期段階に身につけた独自のものの見方に沿って、人と接したり、決断を下したりするのですが、自分がそのように動いていることを、たいていは意識すらしていません。
成長し、新たな人と出会い、社会でさまざまな経験をするにつれ、私たちが人生の初期に身につけた価値基準や適応方法が以前のようには機能しなくなり、昔の思考や行動のパターンから抜けだせずに行き詰まってしまうこともあります。
本書のねらいは、あなたが幼いころに身につけた価値基準や適応方法を理解し、いまでも役に立っているものは何か、更新したほうがよいものは何かを自覚できるように、お手伝いすることです。ここでいう「自覚」とは、自分が地図上のどこにいるかを知ることです。スタート地点がわからなければ、行きたい場所に向かう道筋もわかりません。
外の世界に対していかに反応するか、いかに怒るか、他者のありようをいかに受けとめるか、自分のことをいかに説明するかを学ぶことはとても大事です。自分の行動をあるがままに自覚しなければ、何を変えるべきかがわからないからです。
初めてセラピーを受けに来る人は、必ずといっていいほど自分以外の人々の話をしたがります。そこで私はこうお話しするのです──「私たちには他人を変えることはできません。ただし、自分自身をコントロールする力があります」。
多くの人は自分がそういう力を持っていることを理解していませんが、私たちは自分の反応や行動を変えることができます。優先順位や価値基準、習慣的な対応を変えることができるのです。 目次 │第1章│ 結びつきを育む──他者や自分自身としっかりとしたつながりを築く 人はなぜつながりを求めるのか /ときには人間関係がつらくなることも /つながりをどうやって築くのか /「友達」には2種類ある /「完璧」を目指さない /将来への不安 /執着は愛じゃない /よりよい関係を築くために /身をゆだねることの威力 /自分を強く保つこと
│第2章│ 議論する──私生活や職場の人間関係に対処する その1 考える人、感じる人、行動する人 /その2 「悪いのは私じゃない!」という思い込み /その3 善人vs悪人 /その4 事実vs感情 /その5 カープマンの「ドラマトライアングル」 /その6 衝突を回避しているとどうなるか /その7 衝動に駆られそうになったら /自己主張できるようになる /付き合いを終わらせるには /断絶と修復
│第3章│ 自分を変える──変化に対応する 人はなぜ行き詰まるのか /変化はあなたを解放する /古い習慣を変えるには /変化によって失うものもある /年を取ることを受けいれる /悲しみに対処する
│第4章│ 人生に満足する──心の平穏、充足感、生きる意味を見つける ストレスと不安を管理する /「内なる批判者」を観察する /犯人捜しをやめる /トラウマに向きあう /人生に満足できるようになるには /人は意味を求める
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