![出版社からの紹介](/images/shoukai_shuppansha.gif)
ある暑い夏の日。排水溝ごしに空を見上げるカエル、地面に落ちた花びらの下にひそむカタツムリ、そして地面にもぐったミミズは、今か今かと通り雨を待っていました。そのとき、ぬるい風が吹き、雲がゆるゆるとやってきました。ぽしぽしぽし。待ちに待った雨が降り出しました。3匹はわらわらと外に飛び出し、雨を全身に受けて、歓喜の表情を浮かべるのでした。この絵本がデビュー作となる新人画家が、みずみずしいタッチで描く、生命の喜びを伝える絵本です。
![ベストレビュー](/images/shoukai_bestreview.gif)
暑い夏の日の、通り雨。
ジリジリ焼けた地面の近くに住むものたちが、待ちに待っていた雨。
生き物の喜びが、ストレートに伝わってきます。
カエルとミミズのうっとりとした恍惚の表情が、本当に素晴らしい。
植物も、科学絵本と分類されても良いくらい、繊細に描かれています。
抑えられた言葉も、的確。
降りはじめの大きな雨粒が、乾いた土にあたる・・・ぽし ぽし ぽし・・・
作者は、この側溝の中にカエルたちと一緒に住んでいたのか?と思ってしまうくらい、しっかりと目線が低い。
ジリジリ焼けた土の温度が、伝わるような絵本です。 (ちゅら。さん 40代・ママ 男の子12歳)
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