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舞台は19世紀末のニューヨーク。港町の裏通りでうまれた子ネコ、キティは、ひとりで育ち、野生を身につけていきますが、美しい毛並みに目をつけられ、小鳥店の主人につかまります。ショーに出され、そこで優勝し、金持ちに引きとられていい暮らしをするのですが……。キティは、自由を求めて脱出し、生まれ故郷に戻ります。ネコがネコらしく自分をどう育てるか、その生きざまを描く物語。
「シートン動物記」の中でも、こちらのお話は「ネコ」ということもあって、私たちの一番身近な動物かも知れませんね。
動物園などに行くと私はいつも思うのですが、飼育され餌や寒さに苦労することのない生活が幸せか、厳しい中にも自由のある自然界で生きることが幸せか、動物たちの幸せってどちらなんだろうかと。
この本でその思いを垣間見ることができるでしょう。
もちろん、本人にしかわからないことではありますが。 (まゆみんみんさん 40代・ママ 女の子8歳)
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