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「みんなは いいなあ…」
まわりのみんながうらやましくなっちゃうこんな気持ち。 誰にだってあるよね。
ネコのとらきちも、近ごろ落ち込んでばかり。 友だちのチョビは足が長い、ボスネコのげんさんは狩りが上手。 けいこおばちゃんは力持ちだし、弟のシロはとっても身軽! ぼくなんて…。
ある日、とらきちはミミズクのおじいさんのお話を聞いているうちに、どうしても海が見に行きたくなって、仲間たちと出かけます。ところが、海へいく道は簡単ではありません。いくつもの困難が待ち受けていて…。その度に、とらきちは必死で考えます。どうしたら解決できるのか。
「自分らしさ」ってなんだろう。 簡単なようで難しい。自分ひとりで考えていても、なかなか見つからない。
だけど、悩んでいるのは自分だけじゃないのです。うらやましいって思っていたあの子にだって悩みはある。そうやって触れ合いながら、お互いに発見していくものなのかもしれないですね。
ふんわりと愛らしく描かれた絵本の世界の中で、とらきちは真面目に悩みます。だからこそ、最後のページがきらきらと輝いて見えてきますね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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ネコのとらきちは近ごろ落ち込んでばかり。友だちのチョビに、弟のシロ、ボスネコのげんさんや、奥さんのけいこおばさん。みんなそれぞれ「いいところ」があるのに、自分にはなにもない…。そんなとらきちが、仲間たちに気付かされた、とっておきの「じぶんらしさ」とは…。

表紙のPOPな色遣い、大胆なタッチの絵に
楽しそう!と思わず手に取った作品です。
お話を読み進むと・・意外な展開が。
主人公のとらきちや、その仲間たちには
それぞれ抱えた『悩み』がありました。
そこから、とらきちは大活躍!
皆が持つ悩みを『いいところ』として思う事。
自身が発信する事で、周囲もまた変化する。
子どもだけでなく、大人にも響く絵本です。
作者のH@Lさんの想いがぎゅっとつまっています。 (アッコちゃん♪さん 50代・その他の方 )
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