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★『スパゲッティがたべたいよう』(1979年)に始まり、親から子へ、そして次の世代へと読み継がれている幼年童話のロングセラー「アッチ・コッチ・ソッチの小さなおばけシリーズ」第43巻目。 角野栄子氏が、ひとり読みを始めた子どもたちのために、ライフワークとして取り組む幼年童話のシリーズです。 ★おばけのアッチは「レストラン・ヒバリ」のコックさん。テレビの番組で天才コックとしょうかいされてから、お店は行列ができるほどの人気で、アッチは大とくい。けれど、ドララちゃんから「おいしくない」と言われて、けんかになってしまいます。その日、アッチが注文されたコロッケを作ると、大しっぱい。お客さんはおこって帰ってしまいます。そのコロッケをすてようとしたら、コロッケは立ちあがり、「わしはコロッケとうさんだ」と名乗ったのです! そのあとも、アッチがコロッケを作って、しっぱいするたび、コロッケとうさんがふえていって……。

テレビ番組に出演し、天才コックと評判になったアッチ。大得意になっていたアッチがある日、失敗してしまったコロッケを捨てようとすると、コロッケが立ち上がり、「わしをすてるなんてゆるせなーい!」と怒鳴ります。コロッケがまるで生きてような、読んで楽しくなるお話です。 (ぼんぬさん 40代・ママ 女の子6歳、女の子2歳)
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