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心がぽっとあたたかくなる、安房直子絵ぶんこシリーズ第6弾! 『ひぐれのお客』冬のはじめのひぐれどき、裏通りの手芸屋さんに黒猫がやってきました。黒猫は黒いマントにつける赤い裏地をさがしているというのですが……。『初雪のふる日』秋のおわりの寒い日のこと。村の一本道に、ろうせきでかかれた石けりの輪がどこまでもつづいています。女の子が輪の中にぴょんと飛び込むと……?

不思議なお話ですが、お話の世界にいつの間には入り込んでいることに気づきます。私が猫好きだからでしょうか?
木枯らしに乗って評判を聞き、遠く離れた裏地屋にやって来たエメラルド色の目をした黒猫。最後まで名前は書かれていませんが、多分素敵な名前がついているのでしょう。上等のカシミヤの黒のマントに絹の裏地をつけたいと。なんて素敵なのでしょう。たくさんの赤の中から薪ストーブの炎の色をした赤の裏地を買って帰ります。寒くてやりきれないときには確かにその色! あったまるでしょうね。
裏地屋の山中さんはもっともっと話していたくて食事に誘いますが、帰ってしまいます。またいつか、季節に応じた色を探しに、素敵なことを教えに来てくれるといいですね。山中さんはブイヤベースを作りながら待っているでしょう。 (SNOWDROPさん 60代・じいじ・ばあば )
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