英語を話すお友だちがはじめて出会うアルファベット。 海外のみんなは、ABCをどうやって覚えているのかな。
A is for apple B is for bear C is for cat
スタイリッシュな装丁のこの絵本は、これまで見てきたABC絵本とはちょっと勝手が違うみたいです。海外の絵本なのに日本語の訳はなく、すべて英語なのです。
そう、この絵本は、英語を母国語にしている子ども達が使っている絵本そのままなのです。日本語のあいうえお表の「ありのあ」「いぬのい」「うしのう」「えんぴつのえ・・・」と同じように、英語圏の子どもたちも身近でよく使う馴染みのある単語からアルファベットを覚えていきます。AからZのアルファベットの頭文字からはじまる単語と絵を使って覚える方法は、日本語の「あいうえお」と一緒なんですね。
この絵本では、一般的にABCを覚える時に使われている単語も登場しますが、中には、独自でユーモラスな単語もあって、思わずそのセレクトにニヤリとしてしまいます。美しいアルファベット書体にスタイリッシュな絵を添えた素敵なABC絵本を世におくりだしたのは、アメリカ在住でメインのタイプデザインの仕事以外にもアーティストや絵本作家として海外で活躍中のサイラス・ハイスミスさん。
当時、ハイスミスさんが3歳の娘さんのために作成したというこの絵本、"Y is for yeti(雪男)"をのぞいた単語のセレクションは娘さんのお墨付きなのだそうですよ。子どもたちがはじめて出会うABC、是非とも本場の英語を感じながら一緒に楽しく触れてみたいですね。慣れてきたら、"yeti"に匹敵するくらい面白い単語とアルファベットを結びつけて子どもと一緒に「自分のABC」を作っても面白いかもしれません!
タイプデザインのプロが作り出した本格的なABC絵本、親子で一緒に目で楽しんで、声に出して味わいたい1冊になりそうです。
(富田直美 絵本ナビ編集部)
楽しいビジュアルと、美しい文字で初めて出会うABC。タイプデザインの第一線で活躍中のサイラス氏が送る全く新しいABCが登場しました。
感想:1冊はアルファベットの本が欲しいと思い、本屋さんで試し読みしまくって吟味し、悩んみに悩んでこちらを購入。
見開きで大文字のアルファベットと絵が書いてあるだけのいたってシンプルな絵本ですが、このシンプルさが決め手でした。
フォニックスやページをめくりながらABCの歌も歌えます。
買って3年経ちますが今でも「よんでぇー」ともってきます。
ページ数:52
文字数:アルファベットと 「is for ? 」だけ (suzu_zusuさん 20代・ママ 女の子3歳、男の子1歳)
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