
あるところに古いカレー屋さんがありました。 お店のおじいさんは毎日おいしいカレーを作っていましたが、いつも元気がなく、お店もふるくなってすっかりお客さんが来なくなってしまいました。そしてついに飼いねこのミルクも少しだけに……。
ねこはどうすればじぶんのミルクが増えるか考えて、毎晩おじいさんが寝た後に、できることから行動します。そんなねこがしたことはお店にとって大切なことばかり。ミルクが増えるようにという動機ではありながらも、なんてけなげでえらいねこなのでしょう。そしてねこが頑張れば頑張るほど、なぜおじいさんが元気がないのかその理由が気になっていきます。そんなある日、おじいさんがお店で目にしたものとは……!? 奇跡を起こしたねこの行動と、おじいさんが元気がなかった謎が解ける瞬間は注目どころです。
古いカレー屋さんがだんだん魅力的に変わり、活気が戻ってくる絵にも見応えたっぷり。温かなお話と合わせて、絵もじっくり味わってみてくださいね。
(秋山朋恵 絵本ナビ編集部)

あるところに古いカレー屋さんがありました。 おじいさんの作るカレーは美味しいのですが、なぜかいつも元気がなく、お店はすっかりさびれてしまいました。 そしてついに飼いねこのミルクも少しだけに…。 ねこはどうすればじぶんのミルクが増えるか考えます。
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