
ゆうくんはシートベルトがだいっきらい。シートベルトをしていると、せっかくのお出かけも楽しくありません。
そんなゆうくんに、ママがなにかを作ってくれました。真ん中にYの文字が入った青くてかっこいいハンドルです。そのハンドルを箱でつくった車につけたら、ドライブごっこのはじまりです。
「たいせつな たいせつな ゆうくん シートベルト ムギュウー。」 ママがゆうくんの後ろから腕でシートベルトをしてくれました。 「あれ? シートベルト ふ~わ ふわ」
そのあとゆうくんの車に乗ってきた動物たちや妹にもつぎつぎに「シートベルト ムギュー」 なんてやさしい! なんてあんしん! なんてあったかいシートベルトなのでしょう。
運転手のゆうくんも、みんながシートベルトしている姿に、なんだかワクワクしてきたみたい。
そう、シートベルトは、体を守ってくれるやさしくてあんしんであったかいもの。 そんな風に感じられたら、きっとシートベルトが嫌いな気持ちも変わるかも?
絵のタッチや色合いからも、ママシートベルトのやさしさやあたたかさが伝わってきます。 シートベルトが苦手な子に届きますように。
(秋山朋恵 絵本ナビ編集部)

ゆうくんは、シートベルトが大嫌い。 そのせいでお出かけが楽しくありません。 ある日、ママがオモチャのハンドルを作ってくれます。 これで、車に乗るのが楽しくなるかな? 孫がシートベルトが嫌で、困っていたときに、ハンドルを作って一緒に遊んだことで、 シートベルトが出来るようになった経験から作りました。 イヤイヤ期で、困っているママを応援できますように。 第4回ゆうゆう絵本大賞・優秀賞受賞作品。
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