![出版社からの紹介](/images/shoukai_shuppansha.gif)
比叡山延暦寺と日吉大社の門前町、大津市坂本で多く出会う石積み、穴太衆積み。その歴史は古く、戦国末期から近世初期に全国で築城された城や城下町でその腕を振るった。著者は、コロナで外出を制限された2020年、坂本の自宅近くで石垣の移築に出会う。作業は粟田流穴太衆15代粟田純徳氏と彼に師事する二人の若い石工によるもの。遠出も出来ず、時間もできた著者は、その作業を記録しはじめる。そうした中で、面識もでき、14代の粟田純司氏にも話を聞く機会を得た。本書は、令和に行われた2件の石垣の移築・修繕を通じて穴太衆積み、ひいては坂本の町の民俗学的背景をも考察したもの。
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