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![出版社からの紹介](/images/shoukai_shuppansha.gif)
カムイユーカラシリーズ第5弾!! いつも自分が一番偉くて強いといばって小さなさかなや、大きなけものをいじめてなかせているトドのたいしょうが、 山に住むヒグマのほうが自分より強いとうわさに聞く。どちらが強いか、一対一の勝負をしようと旅にでるが・・・。
![ベストレビュー](/images/shoukai_bestreview.gif)
四宅ヤエさんの語りを、アイヌ昔話を藤村和久さんが文章にした≪神々の物語≫シリーズです。
このエタシペカムイはトドの神さまとして語られているそうですが、
アザラシやチョウザメなどを指す場合もあるらしいです。
トドとアザラシはまだわかりますが、チョウザメって、ちょっとびっくりです。
これは海のカムイ(神)エタシペカムイと、山のカムイ(神)ヒグマとの力比べのお話です。
といっても、負けん気が強く自分が一番と思ったエタシペカムイが、わざわざ山へ出向いて行って、山のカムイ・ヒグマとケンカするストーリーで、
まったく神さまのくせにという感想でした。
面白いのはケンカの結果で、
神さまたちはお互い食いちぎられた体の一部が小さなトドや小さなヒグマになり飛んで行ってしまうところが、“神さま”ならではのスケールの大きさを感じました。
お薦めは小学校高学年くらいから。昔話や伝説などに興味のある中高生にもお薦めします。 (てんぐざるさん 40代・ママ 女の子16歳、女の子11歳)
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