![みどころ](/images/shoukai_midokoro.gif)
ピクニックにやってきた動物たちが、楽しそうにお昼を食べています。大きな口でスイカを元気よく丸かじりするかばくん。一方、口を押さえながらバナナを少しずつ食べるさるくん……。かばくんの立派な歯に驚いたみんなが「なんでも かめていいなぁ」「むしばが いっぽんも ないなんて すごいな!」「なんで そんなに じょうぶなの?」と口々に言うと、かばくんはいつも行く歯医者さんに、「一緒に行ってみようよ!」と誘ってくれました。
みんなで行くと、迎えてくれたのは優しそうな鳥の歯医者さんと歯科衛生士さん。かばくんの歯をよーく見て、磨き残しがないかチェックして、歯ブラシの上手な使い方も教えてくれます。「歯医者さんって、虫歯がなくても、行っていいところなんだ」と知って、みんな興味津々。さるくんも、歯医者さんがこわくなくなったかな……!?
作者の岡田尚輝さんは歯医者さん。「歯医者さんはこわい、行きたくない」という子どものイメージを変えたいと本書を作ったそうです。そして歯科医療従事者として、動物のかばと鳥の「共生」関係のような、患者さんにとっての存在でありたいという願いが込められているそうです。
カワダクニコさんの親しみやすく、おおらかな雰囲気の絵に、子どもはリラックスして絵本を楽しめますよ。何より、おいしそうにスイカを丸かじりするかばくんに釘付け! やっぱり丈夫な歯はかっこいいですね。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
![出版社からの紹介](/images/shoukai_shuppansha.gif)
お子様にとって歯医者さんは怖いところ、行きたくないところというイメージが強いです。そんなイメージを変えたいと思い、カバくんの虫歯予防のストーリーを以前から考えていました。カバくんのように、歯医者さんに通うのが楽しみな子が1人でも増えますように。
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