12の月の物語
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投稿日:2009/08/31 |
それいゆ・ぬーぼーさん 40代・ママ・長野県 女の子10歳
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これって、マルシャークの「12の月のものがたり」だと言えば、どなたでもすぐわかるのではないでしょうか。
内容はまったく同じなのですが、主人公の少女の名前は、マルシャーク版でも“アンナ”だったかしら…?
このように誰でもよく知っているお話に、『あざみ姫』のエリザベス・ハーバーさんがとても美しい絵をつけています。
意地悪な継母と姉が、12の月たちに懲らしめられるシーンなどはかなり厳しい様子をさらっと描いていて、なんだか小気味いい。
冬の厳しさ、春のあたたかさが静かに感じられるとてもステキなお話です。
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斬新な家出の冒険
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投稿日:2009/09/03 |
ことままごんさん 40代・ママ・広島県 女の子10歳
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わりと親子仲が良いと自認する我が家の娘ですらも、
家出しようと思い、カバンに荷物を詰めようとしたことが
あるそうです。(笑)
家族の中での自分の位置付けを考え、
「家出してやる!」と思う子は多いでしょうね。
でも、その家出先に美術館を選ぶなんて!
その発想にまず脱帽です。
だけど、この本の本当の主題は、家出そのものではなく、
「ひとつ大人になるということはどういうことか?」
ということではないかと思います。
子どものうちは、美術館への家出という冒険譚に
ワクワクするのでしょうが、もう少し大きくなって、
例えば中学生くらいで読み直すと
新しい発見があるのではないでしょうか。
子どもにとっての良いタイミングの時、いつでも手に取れるように、
家庭の本棚に置いておくと良い本だなと思いました。
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5年生の読み聞かせ
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投稿日:2009/09/01 |
くみこママさん 30代・ママ・千葉県 女の子12歳、女の子10歳、男の子5歳
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5年生の読み聞かせに読みました。ありえないものを飲み込んでいく様子に子供たちの興味はくぎ付けです。「かかさんやぁ」「おしょうさまにききなされ」のやり取りでは、一緒に声を出して読んでいる子もいました。
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秋に ぴったりだと 思います
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投稿日:2009/08/27 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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月を見上げるねずみくんたちが可愛らしく、手に取りました。
森の美術館にかけられている一枚の絵。
その絵の中から、ぼそぼそと話し声が。
『つきの よる』という絵の中のいつもお月様ばっかりみているねずみたちが、おひさまを見てみたいと言い出して、絵から飛び出し…。
なんともロマンティックなお話です。
美術館のほかの絵に目をやると、お月様の絵ばかり。
きっと、この美術館は、お月様を題材とした作品を集めた美術館なのでしょうね。
おひさまの昇っている世界で、初めて過ごしたねずみくんたちが、おひさまの魅力に惹かれ、うっとりしている様子も可愛らしい。
出会ったくまさんも、おひさまが昇り沈む美しさを愛していることがわかります。
お月様もおひさまもどちらも素敵に描かれています。
絵が優しく可愛らしくあったかい気持ちにしてくれます。
息子は、最後から2ページ目の絵がお好みだそうです。
秋にぴったりだと思います。
1・2年生のお話し会で、いかがでしょうか。
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スモールさんの作者です!
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投稿日:2009/08/31 |
それいゆ・ぬーぼーさん 40代・ママ・長野県 女の子10歳
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この本が書かれたのは1950年。今から59年前。
なのに描かれている子どもたちは、冬の遊びの定番、ソリで遊んだり、雪ダルマをつくったり、クリスマスツリーを飾ってプレゼントが届くのをわくわくしながら待つなど、ちっとも古さを感じさせません。
今では寒い冬は家の中でTVゲームなどをして遊ぶ子どもも多いけど、すごく冷たいし寒いのに真っ白な雪はなぜか子どもたちの心をウキウキさせずにはいられないんですね。
この絵本の中では、天然の氷でスケートを滑っていますが、実際、うちのコドモもそんなところでスケートをやっています。
…しかもスピードスケートだし…
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気にかけて過ごす一週間
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投稿日:2009/08/26 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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『木はいいなあ』の絵を担当した、フランス生まれスペイン育ち後アメリカを生活の基盤にしている、マーク・シーモントさんが、友人から聞いた実話を、15年以上も構想を練り続けて完成した本だそうです。
アメリカ?のごく普通の家庭、今日は大きな公園へピクニック。
そこで、出会ったのら犬くん。ちょっと仲良くなって、名前まで付けちゃって、家に連れて帰りたいけれど…。
連れて帰れなかった犬のことを、家族それぞれが気にかけて過ごす一週間のページが好きです。
犬のピンチに、思わずついた こどもたちの必死な嘘にグッと来てしまいました。なんていったって、ここの姉弟の絵が素敵です。
息子は、鼻声で、「風呂、デカッ!」。
「そこじゃないでしょ。」って、涙を拭いながら次の言葉を言おうとしたら、「はは、犬には弱いもんねえ〜。」って、鼻水啜りながら言っていました。心の中で『君もだろ!』って、つぶやいた母でした。
最後のページで、ウィリーに声をかけたくなりました。
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いちごに宇宙を感じた!
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投稿日:2009/08/30 |
ラブリーバードさん 40代・ママ・大阪府 女の子11歳、男の子10歳
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いちごの成長を美しい比喩とグラフィックの鮮やかさで表現した絵本。
いちごを「子ども」に、太陽を「金の雨」に、子房を「小さなみどりの星」になぞらえたり、比喩によって物の見え方が一変することを体験できる。
最初のページでは、いちごの姿はないが残り香を感じるところから始まり、だんだん大きくなるいちごに宇宙を感じた後、今度はいちごの内部に視点が移る。ページを進めるごとに、視点の変化を楽しめるのが面白い。
言葉はミニマムでとても詩的。
比喩とそのグラフィックの斬新さに、子どもも大人も驚きました。
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ほっこり
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投稿日:2009/08/31 |
それいゆ・ぬーぼーさん 40代・ママ・長野県 女の子10歳
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さるくんが見つけた露天風呂。
次々と動物たちがやってきては、露天風呂でほっこりしていきます。
犬のドッくんはいぬかきをし、猫のキャトさんはお風呂でエステ、鹿のディアさんは湯治に…。そして最後に人間のユウタくんもほっこり。
まあ、なんてことないんですけど、どうぶつ達のほっこりした表情がとてもあたたかくていいですね。
ただ動物たちの名前、例えば「きつねのフォッくん」のページでは、「きつねはえいごでフォックスなんだ」といちいち書いてあるのがちょっと…という気がしたのはわたくしだけ!?
(それなら人間のユウタくんは“キッくん”子どもはキッドだから、にしてほしかったなぁ!)
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力強い夏
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投稿日:2009/08/31 |
それいゆ・ぬーぼーさん 40代・ママ・長野県 女の子10歳
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ツトムとひなこの夏の物語。
ぼくとお母さん、ひなことひなこのお母さんは、ぼくのいる田舎で2日間を過ごした。ぼくとひなこは同い年。でも同い年だからって気が合うとは限らない。
ところが一緒に山に登り、まるで鳥のような大きな大きなオニヤンマをみつけて、二人は興奮する。
まるでぼくたちと遊んでくれたようなオニヤンマ…。
ひなことの別れ際、お互いの胸の中に灯るこの気持ちは何だろう。
夏・友達・思い出…子どもが成長していく上で出会う素晴らしいものが力強く描かれていて素晴らしい。
人と人とのふれあいの場が「夏の田舎」というシチュエーションはありがちで「またかよ」と思ってしまったが、田舎じゃなくても、夏じゃなくても人との出会い・別れ・思い出は心に沁みる。
読んでいくといつの間にか人との出会いと別れを通して成長したツトムの顔がはっきり見えたようで、力強い印象を受けた。
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空の高い所から覗いた気分♪
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投稿日:2009/08/30 |
ラブリーバードさん 40代・ママ・大阪府 女の子11歳、男の子10歳
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視点が面白い!
どのページも空の高いところから、ある池の水面の一点だけを見ている。水面に映るのは・・・?と、ズームしていくと、空に浮かぶ雲だったり、水面のキラメキだったり、風に流される落ち葉だったり、雨粒だったり。ものだけでなく、吹き渡る風や季節の移ろいも映し出している。
いろんなものを映し出す鏡のような池。
私の好きなページは、夕焼けが映ったところ。
直接見るよりも、池に縁取られると、視点が一点に集中するからより綺麗に見えます。
あの池は、今日もどこかで何かを映してるんだろな〜。
どこにあるんだろ?
どんな場面かを想像する束の間が楽しい絵本です。
文字無しで、絵で物語るから、中学年以上の子どもと大人に向くと思います。
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目を 閉じさせ 朗読だけで
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投稿日:2009/08/24 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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秋も近いので、そろそろ良いかなと思い選びました。
近頃は6年生の教材になっていますね。
7年程前、“絵本を見せず、4年生の生徒全員を机に伏せさせ、朗読を聞かせた”方の体験談を読み、その後購入しました。
今の時代ならば、読む前に、桔梗という花、猟師という仕事、ストーリーの時代背景等を少々補足してから読むのも良いかと思います。
ただ、現場の先生は、教材になっている作品を読み聞かせで先取りされることを嫌がる方もあるやもしれませんので、先生と相談してからが良策かと思います。
我が家は、4年生の時、目を閉じさせ聞かせました。
きつね狩りの若い猟師が、きつねを見かけその子ぎつねの化けた染物屋へ…。
指を桔梗で染め、その指でつくった小さな窓を覗くと、…。
失われた遠い日々の思い出を幻想の世界で、読者にも見せてくれます。
子ぎつねがみせた小さな窓、猟師が染め代に置いていったもの。
猟師の心の移り変わる様子。
子ぎつねの意図。
猟師の人生の背景。
読み手が、それぞれに様々な事を受けとめられる作品ですね。
やはり、感受性豊かで、想像力に恵まれた子ども時代に出会わせたい作品です。
息子は「もう会えない人に会える窓だね。手を洗っちゃうなんて、もったいないね。」と言っていました。
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結構 辛口な 攻撃の 応酬
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投稿日:2009/08/21 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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表紙絵から、日本の田園風景が見開きで描かれています。
お寺さんの境内で、穏やかな秋の陽を浴びながら、干しだいこんと干しいもが会話をしています。
本編、開いて大爆笑。だいこんさんたちのアップと欲しいもさんたちのアップ。
ええ天気じゃのう おお、ぬくいのう
という、絵の山本先生のふるさと愛媛県の方言でしょうか?
ゆったり、のんびりな口調ながら、結構辛口な攻撃の応酬。
お互い保存食としての優秀さを自慢しあっています。
樽に漬かったたくあんのページは、糠のにおいがたちこめてきそうなリアルさです。息子はソフトクリームくんのヘアスタイルに惚れちゃいました。
出版社を見て、社団法人 農産漁村文化協会。
やはり、日本の食文化の見直し推進の絵本だったんですね。
文が、“ねぎぼうずあさたろう”シリーズの飯野先生っていうのも納得です。だいこんさんとほしいもさんの会話が、全て「 」が、つけられず、交互に言葉が交わされているので、煩わしさが無くとてもスムーズに読めました。
お話し会で、使って見たい作品だと思っていましたから、今秋、機会があれば、中学年〜高学年に読みたいです。
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絵本の中に入っていって遊びたい
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投稿日:2009/08/21 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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『めっきらもっきらどおんどん』のコンビの作品。
先月、久々に図書館で借りて、開いて、うなってしまいました。
この作品は、文が先かしら? 絵が先かしら?文でしょうかねえ。
リズミカルな文の流れ、そしてリフレーン。擬態語の駆使。
巨大さが、小さな絵本の中で、しっかりと表現されているリアルで生
き生きとした絵。
本当に、こどもたちの自由闊達な動きや表情が素晴らしいと思います。
5歳の頃読んだときは、「こどもが 100にん やってきて」を一
緒に声に出していた我が息子。きつねくんに気をとられ、二度目は一人
できつねくんさがし。三度目もう一度一緒に読みました。
やはり何度読んでも、子どもならずとも“子ども心”の残っている方は、
この絵本の中に入って行って、いっしょに遊びたくなるんじゃないでし
ょうか。
息子は、ピアノのページで「ピアノに、遊んでいる子たちの影が映っ
てる。これって、すごいよね。」って、あらためて感心していました。
読者を安心させる最終ページも大好きです。
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『かわいそうになぁ〜。」って笑ってました
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投稿日:2009/08/21 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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昨年図書館で、背表紙のタイトルに惹かれて、手に取りました。
表紙絵の女の子の目が、点の大きさに『わたしごのみ〜』と、開いて
みました。
アンナと犬のダドリーのお話のよう。
とっても愛され、アンナを愛しているダドリー。
そんなあるひ、カメレオンの赤ちゃんのペキートが新しい家族に…。
ペキートがやってきて、アンナとダドリーの生活のスタイルに変化
が、…。
夜のアンナとお気に入りの場所で丸くなって、のんびりしているペー
ジが良いですね。ダドリーもこれだけは譲りたくなかったんでしょう
ね。最後のページの、ダドリーとペキート、良い関係ですね。
イギリスの作家さんだそうです。画面割りが、とても自由で独創的で
伸び伸びとしていて、読者を楽しませてくれる構成です。
新しい家族が増えて、戸惑いそうなお子さんのいる方は、一度呼んで
あげてはいかがでしょうか?
息子は、一生懸命、自分に関心を集めようとするページのダドリーを
見て、「かわいそうになぁ〜。」って、言いながら笑っていました。
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品種改良に着手しなければ
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投稿日:2009/08/21 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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表紙絵に「うわ〜〜〜〜〜、迫力あるう〜〜〜〜〜。」でした。
これは、インパクト抜群。
また、トマトさんの顔が、マツゲがあって、妙に艶めかしくも見えちゃって。
さて、扉絵でも、すごい存在感。
夏の日差しの強さにバテ気味のご様子。
身軽なミニトマトさんたちは、コロコロ転がって、小川へ。
トマトさんは、重量感たっぷりで身動きできず…。
表情豊かなトマトさん、一度読んだら忘れられないキャラですね。
こんなに太陽の光を浴びて、真っ赤に熟れてるトマトは、この季節ならはですよね。
冷たい小川に入ったトマトさんの、歓喜の表情が大好きです。
息子は、野菜全般ほとんどOKです。とくに、トマトは通年欠かせません。
表紙を見て、「この大きさのが食べてみたい。」って一言。
来年、我が家庭菜園で、「トマトの品種改良に着手しなければ。」と大笑いしました。
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画力と 淡々とした文調の ハーモニー
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投稿日:2009/08/19 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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息子が10歳最後の日に再び開いて読んでいました。
最近書店で、懐かしく手に取ってみたら、帯に柳田邦夫先生の“色即是空の世界だ、…般若心経の絵本なのだ。“というコメントに目が行き、帰って来て本箱から出して読んでいたら、息子に奪われました。
100万回生きても、いずれの飼い主にも心を開かず、飼い猫の立場を疎ましく思い、生きた世界、飼い主そして自分の命を愛せなかったねこ。
野良猫(だれのものでもない“自分のねこ”)になって、愛するものに出会い、命の消えることはじめて恐れた猫は…。
「愛に出会えてヨカッタね。奥さんとこれからずっと一緒かな?」という、息子のコメント。
実に深いい〜絵本です。
100万回も生きた猫らしく、かわいげのないキャラクターの表情が変化して行くのをみるにつけ、画力と淡々とした文調のハーモニーに、何度読んでも感動させられます。
大人だけではなく、思春期前あたりから勧めてみるのも良いかもしれません。
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増幅する欲望が ただの愚かな生き物に
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投稿日:2009/08/19 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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『春さんのスケッチブック』(汐文社)を読んだ息子に、近くの美術館に“無言館”展が来ているので行こうといわれ、先日、観てきました。
帰りに、出口近くに、ひら積みにされていた絵本の中で、知らなかったこの本を手に取りました。
『ぞうのエルマー』・『せかいでいちばんつよい国』のデイビット・マッキーさんの作品でした。
戯画風のペン画で描かれた寓話絵本という紹介にも惹かれました。
人間が本来持っている、経済的自由権(財産権)とそれを包括する人権が、皮肉なことに、背中合わせでぶつかっていることが簡潔に描かれています。
豊かさを求め、その豊かさを守り、さらに「もっと!もっと!」と増幅する人間の欲望が、人を人の道から外れた、ただの愚かな生き物に成り下がらせています。
エンデイングは、人間の浅はかな愚行の繰り返しを予測させるもので、何ともやりきれない気持ちになりました。
“歴史は繰り返す”という言葉は 、もはや今の時代、負のイメージしか連想させないものになっているようです。
今を生きる私たちは、やはり常に“戦争”という言葉に敏感であるべきだと思わされました。そして、伝えていくことも。
我が息子「人間て、欲張りだね。僕も人間だけど…。」
“無言館”展を観た直後の車中で、読んでいたので興奮気味で、「戦争が、みんなの人生を変えるって、わかんないのかね。死んじゃった人には、一人一人に別な人生があったはずなのに…。」と、しばらくぶつぶつ言っていました。
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親の待ち遠しさが切に伝わってくる語り口調
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投稿日:2009/08/19 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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今日は、我が息子の11歳の誕生日です。
パーティも終わり、寝静まったよい子(夫と息子)たちのおかげで、
この本を一人で堪能できました。
息子も大好きな絵本です。
昨年、息子のクラスのお話し会で、「命」をテーマにした時に読みました。
ちょうど、後日、性教育講座(いのちについて考える授業)が予定されていたので、図書ボランティアのお母さんたちで「命」をテーマでそれぞれに選書しました。
著者のJ・デイビスさんは、アメリカチャールストン在住の4児の母だそうです。3番目のお子さんがお腹にいたとき作った作品だそうです。
左ページに、生まれるまで何ヶ月という表記。そして左下にその月齢の子の胎内での様子・特徴等が小さく描かれています。
右ページには、両親等の外の世界の喜び、待ち遠しさ、生活の変化が描かれ、その絵を捲ると、胎児の可愛らしい様子が描かれた仕掛絵本です。
息子をはじめ、4年生の反応は、非常に真剣でかつこの絵本の絵のユーモラスさから、時に、胎児に対する愛おしさを持った優しい眼差しで聞いてくれました。
あかちゃんが生まれた最後のページまで「長く感じられた」という感想が多く、みんなこうして生まれてきたんだと改めて認識できたようです。
最後に、我が子のメモリアルテディベアも全員に抱かせ、新生児の重さを確認してもらいました。
その様子が、みんな本物のあかちゃんを抱くような大切な扱い方だったのを眺め、良い一冊だったなと思いました。
お兄ちゃんお姉ちゃんになる子ばかりではなく、中高学年にも適した
作品だと思います。
私が何より気に入っているのは、タイトルにもなっている、左のページの“あなたが生まれるまで、あと、□ か月…”という表現です。親の待ち遠しさが、切に伝わってくる語り口調だと思います。
息子は、お腹の中の赤ちゃんが、おどったりはねたりしているシーン
がお気に入りです。
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“ぶうちゃん救出作戦“の成功
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投稿日:2009/08/14 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子10歳
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表紙が、可愛い、ぶたのベニーのすねてる顔もにくめない。
ぎゅっと抱きしめてるぶうちゃんも、味がありますね。
扉絵の意味が解らず、開いてみました。
家出のお話。大好きなぶうちゃんを抱え、小さなベニーが大きな冒険。
最高に笑えたのは、原っぱで穴を掘って、『お家にするのかな?』とおもったら、服を脱いで裸ん坊で、穴に入ってはしゃぐシーンです。
やっぱり、ベニーは ぶたくんだ。とっても気持ちよさそうで、笑っちゃいました。
この家出で、ベニーが少しお兄ちゃんになれたのは、家出の勇気じゃなくて、“ぶうちゃん救出作戦”の成功ではないでしょうか。
そうそう、扉絵は、ジャガイモと棒で作ったおもちゃだったんですね。
我が息子は、4歳の時に初家出。自転車に乗って、町内一回り。
私は、気づきませんでしたが、主人と一悶着の末の家出だったようです。主人は、こっそり尾行。スーパーの駐車場でバッタリ鉢合わせ。
仲良く帰ってきました。あ〜あ、尾行は、気づかれちゃ失敗でしょ。
さて、10歳の息子の感想は、「ぶうちゃんは、穴を埋めたおじさんが、脇に寄せておいてくれたんじゃない?意外と良い人かもね。」ですって。
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一人の 人間 として 扱う 姿勢
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投稿日:2009/08/14 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子10歳
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タイトルを見て、『ん?“モヤモヤ袋”?????』でした。
扉絵の裏に原題
『THE HUGE BAG OF WORRIES』を発見。
『そっかあ〜、なるほど〜』と思い、開いてみました。
主人公のジェニー、ロウティーンのようですが、そろそろ思春期なのでしょうか。あれやこれや、心配事の山積する時期かな。
アイデンティティの確立期であるこの時期は、心理的な比較・競争が始まる時期で、ちょっとしたことで劣等感や敗北感を感じます。
特に自分の外見や行動を常に意識するようになり、 精神的なストレスも非常に高くなる時期で、モヤモヤ袋は、大きくなりながら四六時中くっついてまわるわけですよね。
大人が考えればちょっとした失敗でも、自分の人生が終わってしまったように悩み、さらに親をはじめ大人の事情も理解できるようになりますので、その問題についてまでモヤモヤ袋に詰め込んでしまう。
実にこの時期のこどもたちと向き合うのは、難しい事だと思いますが、ジェニーの隣りに住んでいるおばあちゃんのように、彼らを一人の人間として扱う姿勢がまずは大切かなと思いました。
それにしてもこのおばあちゃんが、袋を開けて、モヤモヤたちをジェニーと一緒に分類整理するあたり、すごいな〜と思いました。
今月11歳になる我が息子、昨夜読んで、「僕のモヤモヤ袋の中身は
、秘密です。いいたくありませ〜ん。誰にも見せませ〜ん。」。『まだ、たいしたものが、入っていないな。』と彼の軽さから、“探偵はは”は、推理しました。
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