このような謙虚な気持ちでいたい
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投稿日:2010/03/30 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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死を迎える直前に、このおじいさんのような謙虚な気持ちでいたいものだと思います。
たとえどのような死の迎え方であっても。
確かに、ここまで生きてこれた、いえ生かされてきたということは、恐ろしい奇蹟ににも思えます。
何かはかり知れない見えない力(愛の手)に守られて来ているのだと。
本当に心癒される作品です。
子供にはなかなか伝わり難いかな?と思いながらも薦めたら、「ぼくは、天使さんよりおじいちゃんかな?守られてるって感じがするもの」
作中の天使さんの不休のお勤めぶりに、労いの声を掛けたくなります。
私たち人間は、お構いなしにあちらへこちらへ人生の舵取りを一人でしているように、思い込んでいることが多いんですけれどね。
天使さんに感謝をしなくちゃ。
“ドイツで異例の書店店頭での平積みが続いている話題の絵本”というのも、友人ヨーゼフ(ユダヤ人)が忽然と消えるくだりから、戦中戦後の苦しい時代を切り抜けてきたおじいちゃんの人生に、共感する方が多いからだと思いました。
親子でいろんなことが語り合える一冊だと思います。
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あっけにとられる制作のプロセス
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投稿日:2010/03/27 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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見返しにも扉絵にも、退屈そうな10歳前後の双子の男の子たちが描かれています。
遊べるものはもう遊び尽くしたという感じ。
「なにかしなさいよ!たいくつだなんて、なにいってるの!」と忙しそうなおかあさんの叱責で、外へ出た双子。
納屋に行き、何かを作る事に……。
大きなプロペラが目に留まり、遠大な計画が…。
材料は、手近なところから調達し、作り方のヒントになる本を読み、ずんずんずんずん進みます。
ページを捲る毎にあっけにとられる制作のプロセス。
完成形が想像できる段階で、「え゛〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!」
そして、試運転で大爆笑。
復元作業で、改めて「そうかここに使ったのか〜」と前へページを戻す息子。
「たいした、むすこたちだ!」
「りこうよねえ!」
の両親の会話に、私も「ほんと!」と同感でした。
退屈結構!
退屈こそ、こどもたちの可能性を伸ばしてくれる宝物なのかもしれませんね。
出来合いの遊具を与えるばかりじゃ、想像力も創造力も花開かない。
「よしっ、書籍類以外を一時撤去してみようか!」とこの作品を読み大爆笑の夫の感化された一言に、私はまた大笑い。
それにしても、ラストの彼らの部屋に貼られているスペースシャトルの写真が不気味ですねぇ〜。
次回作は、……(笑)。
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随分気の毒な目に、遭わせちゃってたな〜
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投稿日:2010/03/25 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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福音館創作童話シリーズの一冊です。
幼稚園の庭で飼われているにわとりのケイゾウさんを主人公にしたお話しが、四月から一年を巡るように十話入っています。
一話が7ページくらいの長さです。
タイトルになっているお話しが、最初のお話しです。
ひとり住んでいた小屋に、みみこちゃんといううさぎが仲間入り。
ケイゾウさんの家はだいぶ窮屈になりました。
ケイゾウさんのパーソナリティがとっても魅力的で面白い。
悲哀を感じさせるおじさんのよう。
一方みみ子ちゃんは、要領の良い若く自信に満ちた女の子に思えてきます。
ケイゾウさんが四月が嫌いな理由に、とっても納得。
美味しいとこ盗りのみみこちゃんに比し、ケイゾウさんのにわとりとしての悲しい性に、申し訳ないけれども笑ってしまいました。
どのお話しも楽しかったけれど、親子で一致したのは、「…サーフィンがきらいです」と「…寒いのがきらいです」でした。
本当に、園や学校で飼われているにわとりさんたちは、こんな事を考えているのかもと思うと、『随分気の毒な目に、遭わせちゃってたな〜』って、反省してしまいました(笑)。
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メディアの力は、ある意味恐い
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投稿日:2010/03/24 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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「ちょっぺい」というあまり聞き慣れない名前にも興味があって読みました。
森の奥の奥で、一人静かに暮らしているうさぎのちょっぺいじいちゃん。
一人気ままに暮らしているところへ、道に迷ったうさぎマガジンのカメラマンごいちを一夜泊めてあげた親切から…。
メディアの力は、ある意味恐いですね。
おじいさんの記事が載った雑誌を読んだ、人々(?うさぎたち)がじいちゃん宅へ次々と訪れ、じいちゃんの静かな生活は少しかき乱されます。
一人暮らしに満足していたじいちゃんにとって、面食らう事ばかりでしたが、後半に向け人(他のうさぎ)との交流によって心に少しずつ変化が…。
ラストのちょっと面はゆそうな表情で、カメラマンごいち宛の手紙のペンを持つ様子から、じいちゃんの生活が潤いを増したように感じられました。
息子は、タンスの中のシャツのページで、笑っていました。
読んでいて、ご無沙汰している一人暮らしの叔父さんに、葉書を書こうと思いました。
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春めいてきましたので…
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投稿日:2010/03/21 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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春めいてきましたので、こんなお話しも良いかなと思います。
木製の郵便受けに背黒セキレイが巣を作ったお話しです。
郵便屋さんがお手紙を入れようとすると、大騒ぎのセキレイに、主人公の男の子のお母さんは、郵便屋さんから直接お手紙を受け取るようになります。
こどもたちが覗きに行くのも制止します。
お母さんだから、ゆっくり安心して出産・子育てをさせたかったのかな〜。
郵便箱の小さな穴から覗いた雛鳥の顔が描かれたページは、読んでいてこちらも温かい気持ちになります。
やがて、巣立ちも終わってから巣箱を覗く男の子が、親鳥の作った巣を覗きます。
巣作りの為にたくさん運ばれたものを息子も読んで、「紙きれも髪の毛も運んだんだ〜」と驚いていました。
きっとまた、「ここは安心だ」と背黒セキレイの親鳥は巣作りに来そうですね。
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恐ろしいシーンの連続に、大爆笑
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投稿日:2010/03/21 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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凄い電気仕掛けの家です。
トミーは目覚めから、何にもしなくて良いんです。
これは、なかなか便利だなんて笑っていられたのも着替えまで。
食事のシーンは、食べる量も驚きですが、流し込まれる絵に「美味しくなさそう〜」と息子。
あれだけ食べたのも三食分か、という午後の課題。
これで一日が終わるのかと思うと、無味乾燥ですね〜。
ところが、大雨・大風・雷のせいで電線が切れ、トミーのライフラインが断たれることに…。
ここからが面白い。
七日後、復旧したは良いけれど、電気仕掛けはやはり電気仕掛け。
恐ろしいシーンの連続に、大爆笑。
ものぐさもここまで来ればお見事です。
でもこれだけの電気仕掛けが作れるのならば、素晴らしい頭脳を“人間らしい生活の回復”の為に、使う方が良いでしょうね。
「あ〜面白かったけど、恐かった!」が息子の感想です。
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本当に手に汗を握りました(私ってこども)
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投稿日:2010/03/17 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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ミスマッチぽいご婦人とワニの表紙絵にクスリと笑ってしまいました。
下宿屋「しあわせいっぱい荘」の大家さんはミネアポリスさん。
上品でとっても優しいご婦人です。
ここにジョニー・ゴライトリーという若い船乗りの男の人が下宿しています。
ジョニーは、航海で出かけた先の珍しいお土産を、大家さんのミネアポリスさんにいつも持ち帰ります。
そのお土産の数々に「ほほ〜」「へ〜」「え゛っ?」って私。
近所の人の決まり文句のような台詞「ミネアポリスさんは、人がよすぎますよ。」「もっとしっかりしなきゃだめよ。しっかりしなきゃ!」が出てくる度に笑いました。
ある日のこと、究極のお土産(友人)を連れてジョニーが帰ってきました。
初めての拒否反応を示した婦人でしたが、………。
再び、航海に出たジョニーを見送る婦人たち一行の絵に笑いました。
やはり私の心配したとおりになったと思ったら、ここからキティーの表情も面白かった。
ジョニーとミネアポリスさんの力を合わせた悪戦苦闘の数々に本当に手に汗を握りました。
(私ってこども)
最後の最後まで、ミネアポリスさん救出劇に引っ張られました。
息子は、カラカラ、カラカラと断続的に笑いっぱなしでした。
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貪るように本を読む姿にきっと感じるものが
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投稿日:2010/03/17 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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モーラさんはメキシコ移民の祖父母の影響を受け、スペイン語を第一言語とするアメリカ西南部の貧しい人々をモデルにした作品が多い方だそうです。
この作品も実在の人物トマス・リベラ(カリフォルニア大学バーサイド校学長を務めた方)の実話です。
トマスは、1935年、テキサス州クリスタル市に生まれました。
両親は移民労働者(雇われ農業従事者)でしたが、こどもたちの教育にとても熱心でした。
毎年、夏の間テキサスから1000キロも離れたアイオワの農園に、家族で移動し働きに行きました。
両親が、トウモロコシ畑で収穫作業をしている時のトマスの楽しみは、弟のエンリケと遊ぶことと、おじいさんのスペイン語のお話しを聞くことでした。
おじいさんの話も尽き、「図書館に行って、新しいお話しを教えてくれ」と促され、トマスは町の図書館へ…。
素晴らしい出会いです。
身なりも粗末で、図書カードも持っていないトマスに、水(暑い地方の暑い季節ですから)と本を提供してくれた図書館員のおねえさん。
足繁く通うこの少年の貪るように本を読む姿に、きっと感じるものがあったのでしょう。
彼女の図書カードで、貸し出しも許してくれるところで、ジワーッときました。
そしてさらにトマスへの素晴らしい時間をくれました。
声を出し読む事の大切さ。
人に伝える(教える)作業が子どもにもたらす、大きな能力。
本当に素晴らしい司書さんです。
ラストの別れのページも、胸にしみ入るお話しでした。
後書きとトマスさんのお写真を見て、新たなる感慨を持って本を閉じました。
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子どもの歌も聴かず、両親は選曲に夢中
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投稿日:2010/03/16 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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見返し(前)の「カラオケどチェック」から、盛り上がります。
家族でカラオケが楽しそう。
こどもの曲からのスタートに感心していたら、子どもの歌も聴かず、両親は選曲に夢中。
これには大笑い。
誰と行っても、人の歌など聴かずに選曲に集中している人いますよね。
司会のミスターカラオケの名調子にも笑いました。
ページを捲って、即カネの音と点数が出って来るのにも大笑い。
はい、つぎつぎ〜って感じが出ています。
長谷川先生の選曲に、年齢の近さを感じます。
息子は、ほとんどの曲が歌えました。
ははが、日頃無意識のうちに口ずさんでいたのかな〜?
カラオケに行きたくなりました。
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ヤクーバのような少年はいるだろうか?
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投稿日:2010/03/14 |
さいきちさん 40代・ママ・青森県 女の子14歳、女の子10歳、女の子8歳
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アフリカの奥地の小さな村。ライオンと戦い真の戦士になる日。日本でいうなら成人式にでもあたるのだろうか・・・。あまりにも違いすぎるけど・・・。そして、彼のような気高き心を持つ若者は、居るだろうか!?
百獣の王ライオンと戦い、たくましい、勇気のある男であることを証明することは、至難のことであろう。だからやり遂げた若者は、村人にその行動を称えられ真の戦士として迎えられるのだろう。
しかし、ヤクーバは違った。ライオンをしとめられず、村人には勇気のないものとされる。
だが、それは気高き心、さらにはこれこそが正に真の勇者であるからこその証。
だからこそ百獣の王ライオンも彼を認め、二度と村を襲うことをしなかったと思う。
5年生に読み語りをしました。黒を基調とした、アフリカ人の描かれている絵に、初めはなにやら笑い声がありました。でも、ライオンとの緊迫した状況、ライオンの言葉のところになると、皆シーンと静まり返り集中してこちらを見て聴いていました。
気高い心、本当の勇気など本が訴えていることを、何かを感じ取ってくれたらうれしいと思った日でした。
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息子の笑い声に押されて、開きました
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投稿日:2010/03/13 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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『おしくらまんじゅう』・『がまんのケーキ』で吹き出して、『おふとんかけたら』の頃に先生の訃報を知り、心を立て直し『おもちのきもち』のレビューを書きました。
が、以降やはり悲しくて、書店でもかがくい先生の作品に近づけないでいました。
図書館でこの新刊(ご遺作)を見かけ、中も見ずにとにかく借りてきました。
タイトルだけ、毎日目に入りましたが、『おふとん…』やら『まくら…』やらのタイトルを改めて考えてみると、ご病床に伏せながら案を練っていらしたのかと思い、ますます開けずにいました。
リビングに数日置いていたら、11歳の息子が大爆笑。
何を読んで笑っているのかと覗いてみたら、この絵本でした。
「はは、この絵本。面白いよ。いや〜、ホントに面白い!」って、おなかをかかえて涙目でした。
そうなんだよ。
かがくいワールドは独特の路線を確立し、読む人を皆惹き付ける魅力ある作品ばかり。
息子の笑い声に押されて、開きました。
まくらのせんにんとお供のしきさん、かけさんと散歩していると、穴に鼻や首や耳など抜けなくなった面々が…。
穴という発想に一笑い。
穴がボツボツと空いている道を想像し、ニヤリとしてしまいました。
まくらのせんにんの唐突な行動に爆笑。
仙人といえども、ミステリアスな誘惑に負けたのかしら。
この後の 読者に協力を呼びかける件で、「え〜〜〜〜〜」。
小さいお子さんは一生懸命にお手伝いするでしょうね。
思いがけぬ展開に引き込まれ、気持ちよく笑えました。
こちらの作品もロングセラーまちがいなしですね。
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男子は全員下を向いちゃいましたが・・・!
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投稿日:2010/03/12 |
ぼのさん 40代・ママ・新潟県 男の子16歳、女の子14歳、女の子9歳
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絵本ボラ同志の勉強&情報交換してるサークルで、4年生に読んだら、子どもにも先生にも好評だったと、紹介していただいた絵本です。
私も、昨日、5年生に読んできました!
大きなおっぱいをしたお母さんが描かれた表紙を見せ、タイトルを言っただけで、シャイな男子たちは全員下を向いてしまいました。(それでも、耳だけは、ダンボになっていたはず・・・?!笑)
女子たちは、恥ずかしそうに、でも、ところどころくすくす笑いながら、そしてとても興味を持って聞いてくれました。
公園で、赤ちゃんがおっぱいを飲んでるところを見た幼い女の子が、「ねえ、ねえ、おかあさん。わたしもおっぱい のんでたんでしょ?」と質問する形で始まります。
お母さんになった喜びから、おっぱいの出るしくみまで、易しい言葉とほんわかした優しい絵で、とてもわかりやすく伝えてくれる良質な絵本です。
「わたしのおっぱい。だいじなだいじなおっぱい。」と、お母さんのおっぱいのみならず、自分の体の大切さに触れて結んでいます。
さらに次のページには、「みんなじぶんのからだをたいせつにね」という、子どもでも読めるような、易しい解説がついてます!
作者は、命の誕生の現場で働く助産師さん☆
だから、こんなに説得力があるんですね。
少しずつ体の変化が始まる、小学校・中高学年の子に、ぜひ読んであげてほしい絵本です。
新年度になったら、新4,5年生にも読んでこようと思ってます。
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そうそう、尋ねていくのが良いかも
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投稿日:2010/03/12 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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核家族化が進み、家で弟・妹など“新しい命”が生まれる事を見ることはあっても、一緒に住んでいる祖父母が次第に衰え、“死”を迎える事を近くで見る機会が、今の子どもたちは少ないと思います。
主人公の男の子が、しばらくぶりにおじいちゃんと数日生活を共にします。
子どもの目から見た老人の行動は興味深いようで、その視点に笑わされる場面もありました。
お客さんのようなもてなしで、おばあさんを失ったばかりのおじいちゃんをいたわるこの孫一家の優しさに良いお話しだと読み進めました。
しかし、やはりお客さんなんですよね。
おじいちゃんにとってのホームは、おばあちゃんと過ごした家(見返し前に描かれています)こそが、自分のペースで動ける場所。
見返し後ろのおじいちゃんが、孫の家から自宅に戻った様子が描かれていますが、生き生きしているように見えます。
最後に、孫たちがおじいちゃんの家に遊びに来たところで、見返し後ろの絵は終わっています。
『そうそう、尋ねていくのが良いかも。また、招くのならば、おじいちゃんに家事などお願いしてみるのも、かえっておじいちゃんには居心地がよいのかも』なんて一人思いました。
老夫婦で生活できるうちは良いけれど、パートナーを失い一人生きていくことは、淋しさと向き合い、体の衰えと相談し過ごして行かなければならない難しい時間なのだなと改めて思いました。
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やっぱり、私たち親子は犬派かな〜
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投稿日:2010/03/11 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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頼もしく勇ましいワンちゃんです。
飼い主の女の子を守るためなら、どんなことにも立ち向かって行きます。
その戦いぶりは、人間の私から見たらクスッて笑ってしまうものもありますが、最後の言葉にホロリときてしまいました。
「忠犬」とは良く聞きますが、もう、そんなもんじゃないです。
女の子のことをとっても愛していることが伝わってきました。
「ちいちゃいのに、頑張るね〜」と息子。
やっぱり、私たち親子は犬派かな〜
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信頼や友情はどんな力をも乗り越えられる
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投稿日:2010/03/11 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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2ほんの木はともだちでした。
1本は大きな木。
もう1ぽんは小さな木。
いくつもの季節を共に過ごし、、色んな事を競い合い語り合い仲良く並んでいました。
ところが、ある日のこと。
2ほんの木の間に高い壁が作られました。
……………。
2本の木はお互いをみることもできなくなりました。
……。
深読みの悪い癖で、2本の木を子どもと見立てました。
壁を戦争と考えました。
2本の木の成長は、子どもが大人になったと考え、戦争や争いを飛び越え、枝を絡ませ再会を喜ぶ所は、友情を深めたと考えました。
信頼や友情はどんな力をも乗り越えられるんだ、と言うような解釈です。
枝を絡ませるページを『長恨歌』の“連理の枝”と見る方は、2本の木を恋人と考えられるかもしれませんね。
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悲しいまでに偉大な人
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投稿日:2010/03/09 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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フランスの作曲家エリック・アルフレッド・レスリ・サティの生涯が描かれています。
「音楽界の異端児」、「音楽界の変わり者」などと言われましたが、西洋音楽の伝統に大きな扉を開いた革新者とみなされている人物です。
ドビュッシーやラヴェル、ストラビンスキーそしてジョン・ケイジなど、クラッシックやジャズの作曲家に影響を与えた作品を残しています。
最近では、『ジムノペディ』など代表作がCMに流れ聞くこともありますね。
若々しくもありながら、とても老成している音楽。
とても大胆なくせに内気な音楽。
中世の聖歌のようで、ミュージックホールのような型破りな音楽。
このような対極の特徴と、さらに両者が混じり合ったものが彼の音楽なのです。
この特徴を良く捉えた表現に頷いてばかりでした。
彼の生い立ちは、常人では耐えられぬような事の連続で、心と体をしっかりと落ち着けられなかった薄幸の幼少年時代でした。
癇癪持ちで、大人になりきれず、人付き合いが下手なのも、彼の幼少年時代に原因の一端があると思います。
彼のパーソナリティが曲に投影していると私的には解釈していましたが、人生の最後まで、彼の音楽そっくりの嬉し悲しの混在した状況を読み、悲しいまでに偉大な人だと思いました。
限りない自信に満ち、決まり事を破った「全く新しい音楽」を生み出すと、20歳でパリ音楽院を退学しますが、39歳に彼は気づきます。
決まり事を破るにはまず決まり事を知らなければならないと。
そして、学校に戻ります。
ここが彼にとってのターニングポイントだったのでしょうね。
この気づきこそが、非凡なる人の非凡なる由縁でしょうか。
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絵本には哲学がある!…かも?
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投稿日:2010/03/06 |
たれれんさん 40代・ママ・北海道 男の子8歳、女の子6歳
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小学校高学年(4〜6年生)の今年度最後の読み聞かせ会がありました
非常に読み聞かせしにくい絵本です(私のレベルが低いのか…)
でも!子ども達に読んであげたかったの!!
つい先日絵本の館で借りてきた絵本です
「家にばっかりいないで、外で遊びなさい」
「遊んでばっかりいないで、勉強しなさい」
「テレビばっかり見てないで早く寝なさい」
「いつまでも寝てないで、早く起きなさい」
大人が言う矛盾・・・
「大人って言う事はわかるけど、言い方がムカつくのよねぇ」
「人に嫌な事はするな!って言って、自分は嫌な事いうのよね」
子どもの受け取り方・・・
この絵本を読む前にこんな事を伝えた
「この絵本、親(自分を指して)が読むと、心が痛くなります
子どもが読むと そうそう!大人ってそうよね と思います
先生が読むと そう思われてるのかな? と不安になります」(笑)
子どもの為を思って親や大人は君たちに言うんだよ!
こんな事分かっているのに、言われた子どもは嫌な気持ちになる
大人は自分達が子どもの頃言われて嫌な気持ちになったのに、
大人になると子どもに言ってしまう
非常に考えさせられる絵本です
タイトルに 考える絵本 とあるくらいですから♪
この絵本で1番すきな言葉があります
子どもは大人になれる! 大人は子どもに戻れない… 一人1回!!
読み聞かせ会が終わった後、反響が多かったです
一人の先生が「絵本の中に哲学がありますね。是非借りたいわ」
一人の生徒が「お父さんとお母さんの言う事違う時ってどうすれば良いの?」
そして後日、たまたま会った4年生の男の子が
「この間の 子ども・大人 面白かったよ」
タイトルまで覚えていてくれて、それを伝えてくれたのが嬉しくて
思わず涙ぐんでしまいました (/_<) ナケルネェ
ホントに 考える絵本 です!
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愛と正義の勇者でした
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投稿日:2010/03/07 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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最近図書館で、手に取りました。
表紙絵には記憶が無いのに、ストーリーの記憶があるんです。
こちらのレビューを読んで、そうかTVで私も観たんだなと記憶が蘇って来ました。
インドの民話です。
権力者に立ち向かうクロドリ。
愛する妻奪還のため、立ち上がります。
その武装に少し笑ってしまいましたが、こんな小さな鳥が宮殿をかまえる王にどのように立ち向かうか、ワクワクしながら読みました。
たくさんの助っ人を自分の耳に潜ませて、戦う姿が格好良かった!
この戦いぶりがお子さんたちを惹き付けると思います。
なんといっても、クロドリの耳の不思議に魅せられました。
愛と正義の勇者でした。
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楽しい想像の世界の願望
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投稿日:2010/03/07 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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アイルランドの昔話です。
アイルランドは、19世紀に宗主国イギリスのように製造業が発展せず農業に依存し、兄弟の分割相続がおこなわれたので、農地の細分化が進み、地租として納めなくても良いジャガイモ栽培が進んだ国です。
ジャガイモが貧農の唯一の食料となり、“ジャガイモ飢饉”の直前には人口の三割がジャガイモに生存を依存する状態になっていたそうです。
かの、1845年の“ジャガイモ飢饉”で100万人の餓死者を出し、J.F.Kやウォルト・デズニィー、そしてオバマ大統領の先祖がアメリカへ渡ったのもこの頃であったと聞きます。
このお話を読み、当時の貧農にとって夢のような「おばけイモ」が、、アイルランドの伝承に登場する靴職人の妖精レプラコーンの力を借りて実現するのは、当時のひとびとにとって、楽しい想像の世界の願望であったと思います。
それにしても、徹底したものぐさぶりな主人公ジェイミー・オルークには呆れましたが、結果奥さんのアイリーンが苦労から解放されることで納得し読み終わりました。
エンディングの賢いレプラコーンの笑顔に、息子は「やっぱり持ってるじゃん。黄金たんまり!」と笑っていました。
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気持ち(衝動)を継続できるかできないかが
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投稿日:2010/03/07 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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彫刻のドナテルロ、絵画のマザッチオと並び初期ルネサンス様式の確立者である建築家・彫刻家フィリッポ・ブルネレスキの実話です。
家業は継がず、彫刻家として作中に出てくるロレンツオ・ギベルティとの制作競技に敗れた後、ローマに赴いて建築に転向しました。
15世紀、イタリアのフィレンツエのサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂のドーム建設は、その巨大さゆえに当時の建築技術では不可能と思われていました。
この難問を解決したのは、「変わり者」とばかにされていた建築家フィリッポ・ブルネレスキでした。
彼の発想は鋭く聡明で既知に富んだ人物だったそうです。
建築(創作)への押さえがたい衝動が、理不尽な人事に煩悶しつつも彼をこの大偉業へと導きます。
模型作りのページで出てくる、“胸の隅っこでパチパチ弾ける感じがした。”は喜びの感覚。
この表現が、ピッポの並々ならぬ才能と情熱を物語っていて、読んでいて理解しやすいと思います。
〈あとがき〉にも写真は出てきますが、ドームの建築途中の描写や完成(実に16年の歳月をかけています)の絵を見て、その時代に立ち会ったような気持ちになりました。
最近聞いた岩代太郎さんの父君浩一さんの、「〜になりたい、〜したいという気持ち(衝動)を継続できるかできないかが、、才能があるかないかのキーポイントだ」という言葉を思い出しました。
高学年のお話し会に使ってみたいと思いました。
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