真意が掴み切れず、恐いんです
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投稿日:2009/12/12 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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“石のスープ”といえば、ポルトガルの伝統料理。
民話も生まれ、ヨーロッパの各地方へ伝わったようで、石が釘になったり斧になったり。
東洋、中国にもこんなお話がありますよね(『しあわせの石のスープ』)。
この料理名は、現在もポルトガルでは「協力を集める為の呼び水」の比喩に使われるようです。
さて、フランス人のヴォージュラードさんは、どんなお話に料理したのかと読みました。
ある冬の夜に、年老いたオオカミが石を担いでめんどりの家へ。
暖炉で暖まらせてくれたなら、石のスープを作ってあげると持ちかけます。
もはや、ここでコワ〜!です。
年老いているとはいえ、“狡猾”の代名詞のようなオオカミです。
並はずれた好奇心と食への関心から、扉をあけるめんどり。
暖炉のあかりに照らされた、アップのオオカミの顔も不気味です。
鍋だ水だと、オオカミペースにめんどりが巻き込まれて行くと思いきや、次々の訪問者の出現で、オオカミのペースが…。
いや〜恐かった。
年老いて体も心もボロボロのオオカミは、和やかな温かい食事がしたかったのか?
冴える頭を使って、めんどりスープを食べる計画が失敗したのか?
終盤の「またきてくれますよね」のあひるさんの問いかけに、むっとしたまま、返事をしないオオカミ。
本来の計画が倒れ、心ならずも楽しい野菜スープをみんなと飲んでしまった自分への憤りでしょうか?
真意が掴み切れず、恐いんです。
読後も背筋が寒くなるようなホラー絵本です。
さすが、エスプリの効いた脚色だな〜と感心してしまいました。
大人が読んでも楽しい絵本だと思います。
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とりあえず、明日からするぞ!
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投稿日:2009/12/12 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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「ははにぴったりだよ〜」とタイトルだけを見て、図書館で駆け寄ってきた息子。
タイトルを一瞥し、『いやな絵本だな〜。』と思いましたが、開いてみると、元気と勇気をもらいました。
友だちに「おまえのかあさんデーブ。」って、いわれても、全然嫌じゃないわけがわかります。
このお母さんは、まあるいけれど、よ〜く子どもと遊んであげてますね。
格好悪くても、自然な姿を子どもに見せてます。
運動会のシーンに、ちょっとホロリときました。
家族の誰よりも好きで、柔らかくてクッションみたいって、いうところで、ニカッです。
お父さんの一言にも、ウフッでした。
遊べる位には、ダイエットをしなくては。
息子の勉強と同じで、「とりあえず、明日からするぞ!」と弱々しい決意をしました。
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5年生に読み聞かせ
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投稿日:2009/12/17 |
ひなたははさん 30代・ママ・新潟県 女の子7才、男の子1才
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主人公トリシャがフォルカー先生に出会った5年生。
その5年生に学校で読み聞かせをしました。朝読書の時間だったので、あまり重いテーマの本はどうかな、とも思ったのですが、この本がもつメッセージをどうしても伝えたくてぶつけてみました。
5年生ともなるとちょっとスレた子とかは教室の後ろでごしょごしょしていて、聞いていない子もいたりするのですが、この本を読み進めるウチに、その手をとめ、真剣に聞き入ってくれました。
担任の先生にも途中から聞いてもらいましたが、できれば最初から聞いてもらいたかった…。
LDうんぬん、とか関係なしに、人間の葛藤、喜びがびんびんと伝わる本です。
自分が小学校のうちに出会いたかった本…。そしてフォルカー先生に出会いたかった!
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高学年向きの絵本です!
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投稿日:2009/12/21 |
I・ZU・MIさん 40代・ママ・東京都 男の子11歳、男の子10歳
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「ぜつぼう」の『ぜ』についた濁点が自分がいなければ
「せつぼう」という言葉になれるのに、
自分のせいで主を苦しめているのだと考え、主のもとを去りますが、
誰一人、濁点を引き取ってくれる言葉はいません。
「やくざ」→「やぐさ」
「ゆすり」→「ゆずり」
と濁点での言葉遊びをしながらお話は進んでいきます。
そして最後は「きほう」の『ほ』に濁点はくっつき「きぼう」となって
ハッピーエンドで終わるお話です。
言葉遊びを使って繰り出すお話のストーリーはまさに高学年向きではないでしょうか。。。
設定も「千年前のひらがなの国」から始まり、
ワクワクしながらページをめくり、最後まで裏切らない展開で
昔話のようにしっかり落として終わります。
時間も7分前後で五年生の朝の読み聞かせに使用しましたが、
良い反応が、かえってきました。
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ビスケット&ミルクの行方に笑わされました
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投稿日:2009/12/11 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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とにかくオリビア可愛いです!
イヴの日はみんな忙しそう。
オリビアのお手伝いも役に立っているような、いないような(笑)。
ブルーベリーパイのページでまず爆笑。
“オリビアはいつもコーラスを本気でがんばる”の文に、大爆笑。
時間を気にしつつ、暖炉を時折のぞき込む様子に、ウフッ。
デイナーテーブルセットにツリーのてっぺんだけをデコレートした時の、ママのリアクションにも笑わされました。
サンタさんへのおもてなしのビスケット&ミルクに気持ちが温かくなり、その行方にまた笑わされてしまいました。
ラストのスキーとそり滑りの、イアンとオリビアのクリスマスカラーのファションに、「かわいい〜〜〜〜〜。」と声が出ました。
『あ〜〜〜〜〜〜〜、アメリカのクリスマスだなぁ〜〜〜〜〜〜。』って思いました。
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「あるある」と息子
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投稿日:2009/12/10 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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皆さんのレビューとタイトルに惹かれて借りてきました。
「あるある」と息子。
特に共感していたのは、友だちの前で赤ちゃんの時のあだ名でよばれたこと。
校門の前に、親戚のおばさんが驚かせようと待っていたこと。
に、母は大笑い。
だって、スッゴイ派手な服装に派手な犬まで連れているんですもの。
子どもの目線からの恥ずかしい話しですが、年齢が上がるにつれて変わっていくんでしょうね。
ラストの一言も、また良いですね。
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親子で、「知らなかった〜。」
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投稿日:2009/12/10 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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表紙タイトル・絵から一筆書きが始まっています。
見返し、扉絵と続き、
せんを たどって たびに でよう。
から、始まります。
ここまで続いている一筆書きの波の上の船が、どこへ行くのかとページをめくると、そこはアフリカのケニアでした。
たくさんの動物が一筆書きの延長線上に描かれており、その特徴が述べられています。
この特徴の中には、「へぇ〜〜〜。」というものもたくさん。
親子で、「知らなかった〜。」の連発です。
ページをめくる毎に、一筆書きの線は続き、世界中いろんな所へ導いてくれます。
果ては宇宙へ、そして、地球を眺めるページです。
この地球のページは、これまで見てきた各ページの地域を順を追って一筆書きが進み、息子はページを戻り復習しながら、世界地図を指でなぞっていました。
『怪盗クイーン』シリーズに夢中でしたので、『静かだな〜、クイーンを読んでいるのかな?』と思って振り返ってみると、なんとこの絵本を読み返していました。
高学年も楽しめる作品のようです。
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声に出すとさらに面白い
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投稿日:2009/12/08 |
おるがんさん 40代・ママ・高知県 女の子、男の子
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「先生、一緒に読もう」と女の子が持ってきて、交互に読んでいきました。
絵が温かく、食べ物はとってもおいしそうです。
子どもの大好きな絵だと思います。
リズムが楽しいうえに、最後の一言が心をつかみます。
繰り返し繰り返し読んでいました。
何度読んでも楽しめるようです。
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目に見える世界だけが全てじゃない
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投稿日:2009/12/09 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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『急行「北極号」』のレビューの時に、この絵本について触れ、思い出し図書館で借りてきました。
この作品とは、大学入試の小論文の指導で題材に取りあげられていた時に出会いました。
サンタクロースを信じない人は、見たことがないと、信じられない人。
大人でも子どもでも、全部がわかるわけじゃない。
愛とか思いやりとか、いたわりとかがちゃんとあるように、サンタクロースもちゃんといるし、愛もサンタクロースも、私たちに輝きをあたえてくれる。
もしサンタクロースがいなかったら、ものすごくさみしい世の中になってしまう。
無邪気な子どもの心も、詩のたのしむ心も、人を好きって思う心も、ぜんぶなくなってしまう。
112年前に、たたみかけるように語られたこの文章は、こどもたちへよりは、むしろ大人たちへのメッセージに聞こえます。
この社説でオハロンの疑問に答えてくれた ニューヨーク・サン社の記者フランシス・ファーセラス・チャーチさんの死後、彼の回答であったことが明らかになったそうです。
この疑問を新聞社に投げかけたオハロンは、こののち教職に就き、その最後の三年間は長期入院を要するこどもたちの公立学校の副校長を務めたということです。
ぜひ、大人のかたにもご一読頂きたい一冊です。
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人間社会への風刺
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投稿日:2009/12/07 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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読後、メーテルリンクの『青い鳥』を思い出しました。
あ〜あ、人間社会への風刺のようなお話だな〜、と母は思いました。
「旅に出て、幸せをつかまえるため、ほかのみんながどんな努力をしているか見てきなさい!」と、はりねずみミシュカのおじいちゃん。
努力は大切。
でも、幸せは人と比べるものでも、はかれるものじゃない。
幸せをたくさん手にするために、出会った動物たちは、様々の努力をしていました。
その様子は、悲壮感漂う、ストレスの固まりのようです。
彼らが努力の末、結果を得たとして、幸せを感じられるのかしら?
もっと、幸せになることを求め、またストレスが積み重なっていきそう。
主人公のミシュカは、幸せってなにかを始めから分かっていました。
自分で、感じるものが幸せ。
今、存在していること自体に、喜びを見いだせるってすごいですね。
のんびり、ゆっくり、なすがまま。無為自然っていうんですかね。
「旅をすれば良かったのは、おじいちゃんさ。」と息子。
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やっぱりの結末に残念
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投稿日:2009/12/06 |
とむままさん 40代・ママ・三重県 男の子13歳、女の子11歳
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訳が大好きな 石津ちひろさんだったのと、表紙の狼の絵がなんとも、怖くて可愛いので娘と読みました。
タイトルでなんとなく内容が分かるような気分で読みだしたら、ズバリ!!で笑えました。
昔話でいろんな悪いことした「おおかみ」がリベンジに帰ってきたのです。
リベンジできるかな?でも・・・絵本だから〜と予想したとおりの結末にまたまた笑えました。
娘と『やっぱりね』と顔を見合わせました。
あまりの狼の弱さにちょっとがっかりしました。
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「これだぁ〜!」って、言う感じです
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投稿日:2009/12/07 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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「これだぁ〜!」って、言う感じです。
『くるみわり人形』は、チャイコフスキーが、バレエの台本にマリウス・プティパ(デュマの仏訳を使用)に依頼し、それが一人歩きし、バレエのステージ毎に脚色が変わり、クローズアップされるストーリーの山もそれぞれ微妙に異なります。
この絵本は、原作ホフマンの『くるみ割り人形とネズミの王様』に、近づけられた作品だという印象です。
ドイツの古い町。
クリスマスの日。
主人公シュタルバーム家のマリーの父親の友人ドロッセルマイヤーおじさんが、今年も素敵なプレゼントを。
兵隊の姿の胡桃割り人形。
マリーの喜びもつかの間、兄のフリッツが乱暴に扱い、人形はこわれてしまい…。
壊れた胡桃割り人形と眠ったマリーが夜中に目を覚ますと…。
ここから、夢かうつつか境界の霞んだ世界です。
読みながら、どんどん胡桃割り人形の身の上話に引き込まれていきます。
後半の(バレエの舞台ではクライマックスとも言える)お菓子の国への招待のシーンは、やはり子ども心を惹き付けます。
ラストをあっけないと見るか、クリスマスの夜にみた素敵なファンタジーの世界の余韻を楽しむページと見るかは、読者によって取り方が異なるかと思います。
中井貴恵さんの訳が柔らかく、ゆっくりと落ち着いて穏やかに読み進められます。
いせ先生の大ファンの私にとっては、夢の実現という作品です。
女の子には おねえさん になっても お母さん になっても、 おばあさん になっても、この時期に読み楽しめる名作だと思います。
今年のクリスマスのプレゼントに友人のお嬢さんに贈ります。
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とにかく、原作より面白い!
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投稿日:2009/12/05 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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ロシアの文豪ニコライ・ゴーゴリの『鼻』をモチーフに創作された作品だそうです。
牧野先生の手によって、子ども向けにわかりやすく、ユーモアたっぷりに表現されています。
原作の主人公コワリョーフ(成り上がりものの自称少佐)が、癇癪持ちで横暴な権威主義者の市長コワフとして、お話が再生しています。
ある日、コワフ市長の鼻が顔から消え、ずかずかと入ったパン屋の鏡で今一度顔を確認していると、店の一つのパンの中から、ハットをかぶり、礼服をつけた自分の鼻が紳士然として出てきた。
鼻紳士を追いかけるハンカチで顔を隠したコワフ市長。
町の至る所で、人望を集めていく良心の固まりのような鼻紳士。
市長の指名手配書に誰も協力せず、両者の立場は逆転の状況へ…。
コワフの自省のシーンにほっとし、その後のエンディングに息子も笑いながら「よかった。よかった。」
とにかく、原作より面白い!
ストーリーに起伏があり、読者をドキドキさせてくれます。
さらに、絵が、本当に楽しい。
鼻紳士を追いかける通りのページは、コワフ市長が人の鼻にばかり目が奪われているのがよくわかります。
鼻紳士の町での活躍も、可愛らしく見えてくるから面白い。
鼻パン大ヒットのページも大爆笑。
なんといっても、ラスト前のコワフ市長に鼻が戻り、鏡の前で喜び涙を流しているページに、申し訳ないけれど、ワッハッハでした。
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スッポ〜ン! のページニ大爆笑
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投稿日:2009/12/04 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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ポルトガルの昔話といえば、『王様の耳はロバの耳』を思い出しますが、こちらは初めてです。
おばあさんが孫娘の結婚式に行く途中で、つぎつぎに「…おまえをくってやる!」と宣言しつつ襲いかかって来るけものたちに、素晴らしい提案を…。
めでたいお祝いの帰り道が恐くなっているおばあさんへの、花嫁の素敵なアイディア。
次のページの スッポ〜ン! のページニ大爆笑。
見事、けものたちを次々騙して帰れたおばあさん。
行きも帰りも繰り返しのシーンにこどもたちが喜びそうです。
11歳の息子は、私の笑い声に絵本を横取りして、ラストのページで笑いながら、「この絵本の絵が面白いね。小さい子にはちょっと迫力がありすぎるかもね。」と言っていました。
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たあくんの一番好きなひとにも聞いてみたい
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投稿日:2009/12/04 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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“どっち”って言葉を覚えた頃、聞かれましたねぇ。
たあくんと一緒です。
おかあさんやおとうさんの、ないしょないしょのお返事もいいですね。
おばあちゃんのお返事の仕方も好きだなあ〜。
たあくんがみんなに愛されているのが伝わって来ます。
ラストは、ちょっと吹き出しちゃいました。
こういう、究極の選択を迫られるとみんな苦しいですね。
でも、たあくんの一番好きなひとにも聞いてみたいな。
長谷川先生の、生活感たっぷりの絵が、このお話にピッタリです。
おとうさんの脇の下、引き出しを階段にしてミーコに聞きに行くシーン、野球中継を見ているおとうさん、ミーコののびのびまったりしている様子に、「なんか平和だな〜。」って思いました。
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こんなおはなしだったのか
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投稿日:2009/12/07 |
おるがんさん 40代・ママ・高知県 女の子、男の子
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3びきのこぶたも、ジャックと豆の木も、いままで読んだものとはちがっていて、迫力があります。
石井桃子さんの訳だと知って納得しました。
「ちっちゃい ちっちゃい」を5年生に読んであげると、最初はなんだ?と言う表情だったのに、
どんどん惹き付けられて言って、読み終わるとびっくりした後、笑い出します。
ちっちゃいちっちゃいのところを、印象的に発音してやると、それが耳からはなれなくなるようでまねをしています。
他にもインパクトの強い話ばかりです。
自然の厳しい土地柄なのか、ほのぼのとする話は少ないようです。
昔話の持つ力強さが詰まっています。
どんな年代でも楽しめる本だと思います。
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神は、人のみをつくられたわけではない
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投稿日:2009/12/03 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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『にぐるまひいて』のバーバラ・クーニーさんの絵ということで手に取りました。
森の外れの大きな緑の木々から少し離れたところに、小さなもみの木が、少し淋しげに立っていました。
七度の四季が通り抜け、その冬にもみの木は、足の悪い男の子の家へ冬の間運ばれて、クリスマスを過ごします。
春には森へ戻ります。
毎年冬に、男の子のお父さんがもみの木を家へ連れにやってきました。
読んでいて、『もみの木がもっと大きくなったら、これは大変だな』と思いました。
でも、ある年の冬、お父さんがやって来ません。
もみの木と同じ気持ちで、男の子の安否が気になりました。
ドキドキで、ページをめくりました。
なんてあったかい清らかなお話でしょう。
子を思う親心、人間を気づかうもみの木の心、様々な心の通い合いにうたれました。
ラストのもみの木へつるされた、鳥たちのための飾りに、これが“クリスマスのこころ”だなと教えられました。
神は、人のみをつくられたわけではないのだと改めて気づかされました。
詩的な文体にひきこまれ、四季の美しい情景を思い浮かべながら読みました。
クーニーさんの絵は、このお話をより素敵なお話にしていると思いました。
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高学年にもおすすめです
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投稿日:2009/12/05 |
あっぴんさん 40代・ママ・栃木県 男の子8歳、女の子8歳
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3匹のこぶたのパロディ版みたいな絵本。いつもは落ち着いて読み聞かせを聞いてくれている5年生に読んでみました。まずタイトルをいったところで、子どもたちが「え?え?」という反応がおもしろかった。そしてかわいいオオカミたちが建てる家を悪い大ブタが壊しに来るのですが、電気ドリルやダイナマイトまで持ってくる。ダイナマイトには子どもたちも「ええーーっ!」とこれまた大きな反応を示してくれました。予測もつかないような壊し方、そして予測もつかないような結末に高学年の子どもたちにも満足な1冊だと思います。
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2本アシが…で、大爆笑
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投稿日:2009/12/01 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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オレのなまえは「カトリーヌ」。
いちおうオトコだが、
2本アシが
まぬけなこんな名をつけた。
ここから大爆笑です。
このカトリーヌの独白が最後まで続きます。
なんと、彼が、“犬はエイリアンだ”と告白します。
???でしたが、読み進めていくうちに「そうかも〜」と納得しちゃったりしている我が息子。
輪廻転生話も妙に信憑性を感じラストまで引っ張られます。
絵がユーモラスで、楽しい。
カトリーヌの表情の豊かなこと。
ほかのキャラがまた愉快愉快。
字体が手書き的な味があり、読んでいて笑いっぱなしでした。
夜、犬が遠吠えをするのは、こういう事だったのか〜と、親子で吹き出しました。
本田先生の亡き愛犬君がモデルのようですが、愛犬家の先生の願望とも言えるラストに、泣かずにすみました。
息子は、三度読みをしていました。
小学生くらいからが、この作品のユーモアを理解できるかと思います。
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文字をもたない話し言葉だけの口承言語
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投稿日:2009/12/01 |
アダム&デヴさん 50代・ママ・青森県 男の子11歳
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むかしむかし、あたまはひとりぽっちでした。
頭はごろごろ転がって動くしかない。
ある日、頭は腕や足や胴体と出会い、…。
バラバラだったパーツが、力を合わせ一つの目的を達成し、現在の人間になったというお話です。
リベリア北部に暮らすダンの人々が子どもたちに伝えてきた物語です。
ダンDanは、西アフリカのコートディヴォワール共和国西部からリベリア共和国東部にかけての内陸森林地域にくらす民族です。
ダンという民族呼称は、ダン語による彼らの自称“ダンの言葉を話す者たち”に由来します。
ダン語は、書き言葉、すなわち文字をもたない話し言葉だけの口承言語です。
作者が語り部の一家に生まれ、昔話の語りを祖母に仕込まれて育ったというのもうなずけます。
ガーナの伝統的な旗からインスピレーションを得たという絵が、このお話を楽しくしています。
明るくユーモラスなアフリカの文化に出会えました。
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